特別支援教育 23 目前のことのみにとらわれると一番大事なことを見失うことがある
この頃は株式投資IPOモードになってるので、他のことをあまり書いていないですが・・。
たまにはお仕事関係のことも書いておきましょう。
別に何にかぎらずそうなのだけれど、
あまりに目前、目先のことのみにとらわれると、一番大事なことは何なのかを見失うことがあります。
一般論的に言うと、あまりにも子どもとの距離とか保護者との距離が近くなりすぎると、そのようなことに陥る可能性が高くなるように思います。
特定の教員、ほとんどの場合一人の教員のみがその子の指導にあたっており、あまりにもその関係性が「濃く」なりすぎているような場合、
「この子の指導はその先生でないとできない」「この子のことはこの先生でないとわからない」というようなことになっていると危ないです。
無論、どの教員がどの子の指導計画を中心になって立案し、また指導内容、指導方法を決定していくのかということは明確にしておく必要がありますが、
その前提として、その特定の教員にすべてまかせるのではなく、それを集団的に論議し確認する、それも形式的にではなく、具体的に、時には厳しい相互批判も伴った形で行う必要があります。
まあ、ケース・バイ・ケースで、このことは非常にうまく機能する場合もあるし、逆になかなか難しい事態に陥ることもある。
「なかなか難しい事態」になるべく陥らないようにするには、システムとしてそうならない、なりにくいような仕組みを整えておくことが求められます。
ただガチガチと思っていることをそのまま出し合って相互批判すればいいというものではない、対子どもでも、対保護者でも、対教員相互でも、そこには当然「人としての敬意」をもって接することが求められます。
また、あまりに保護者に「寄り添い」すぎるのも危ないです。
保護者の様々な思いや願いを充分に理解することは当然極めて重要です。
同時に、場合によっては、目先的にはその思いや願いに反するような判断や行動をしなければならないこともあります。
なにか迷路に迷い込んでしまったような時に立ち返るべき視点は、やはり「その子にとって一番大事なことは何か」ということを学校教育という立場から再確認するということだと思います。