新年度の本格的な授業づくり(3)
新年度の本格的な授業づくり(3)
「みること」「きくこと」と「すること」
これは今日、あらためて感じたのですが、
知的障害や自閉性障害の子どもたちの授業の場合、授業の中心的な内容やねらいは
なにかを「すること」が中心になりがち。
一方、重度の肢体不自由の子どもたちの場合は「みること」「きくこと」等が重点になりがち。
前述したように、こうした単純な現象面だけのねらいというのは浅いなと思うことも多いし、
このねらいは深化させていかないといけない、それは別に難しく考えるということではなく、
極めて単純でシンプルなものでいいと思うのですが、と思うのですが、
子どもたちに「できる」とか「動ける」実態がある場合、そこのところに力点がおかれて、
逆に「みること」「きくこと」「感じること」、そうした受け止めることについては、どうも視点
が弱くなりがちになる。
逆に、自分(一人)ではできることが少なくなりがちな肢体不自由の子どもたちの場合、
「すること」「できること」をあらかじめこちら側が限定的らとらえてしまいがちな傾向が強くなる。
だから、反対に言えば、この弱くなりがちな視点の方を意識的にしっかり考えるようにしてみる、
そういう姿勢、スタンスというのが指導者側、支援者側には求められるのではないかと思います。
幅広い視点で全体を見ながら、実際の指導の場面では、ねらいを絞り込んで焦点化していくこと、
なかなか難しいですが、こういうことを心がけたいものだと思います。