新年度の本格的な授業づくり(4)

新年度の本格的な授業づくり(4)

「知的障害や自閉性障害の子どもたちの授業の場合、授業の中心的な内容やねらいは
なにかを「すること」が中心になりがち。」と前回に書きました。

このこと自体が悪いというか、いけないわけではないです。

この「すること」が、作品づくりなどの作業のような場合、それは同時並行的に授業に参加する子ども
らが一斉に行う場合が多いでしょう。この場合、やはりねらいの焦点化というのが大事になります。

作品づくりそのものに目が向きがちですが、多分、本質的に重要なのはそこではないです。
それを通してなにをねらうのかを明確にしておくことです。

こうした同時並行的に何かをするのではなく、順番に何かをしていく、
例えば、体を動かす活動、遊具での活動などに取り組むという場合もあります。

この場合は、活動そのものもですが、ポイントになるのは、「待ち方」とか「見方」でしょう。
子どもらは自分が活動に参加している時間よりも「待っている」時間の方が長い場合が多いです。

で、この「待っている」時間というのは、単に「待ち」ではない、ねらいとかかわって意図をもった
待ち方、見せ方にする必要があります。

作品そのものとか活動そのもの、その目に見えるところに指導者側の意識もとらわれがちになりますが、
ねらいとかかわって大事にするべきポイントは何かをしっかり考え、おさえたいですね。

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