IRセミナー 7971東リ 見えにくい

IRセミナー 7971東リ 見えにくい

いだたいたもの

本日の2社めは7971東リです。床材とかカーペットが主力商品。こんなのをいただきました。カーペットをハート型にしたもの。底部に滑り止めあり。花模様はカーテン地のエコバッグのようなものです。

業績が厳しい トップラインは伸びず、利益が底

ここは、まあ、なによりも業績が厳しいです。そもそも何年もトップライン、全体の売上高が伸びておらず、その中でも前年度は厳しい数字で、今年度もそこから本格回復してくるところには至らず停滞するような予想です。

ここは製品の原材料の関係で原油とかナフサの価格動向が業績に影響すると思うのですが、ここのところの原油高も厳しいのでしょう。ここを質問しましたが、具体的にどのぐらい原油が上昇したらどれぐらいの影響があるという目処の数字等は言われませんでした。また、他の利益増減の影響要因についてもコメントはなし。

原油高といった外部要因でのしょうがない面はあるにしても、利益水準がここ何年かでは最低の直近の決算と変わらない今期の予想です。

ここは国内市場が中心なのですが、上海やシンガポール、ASEAN地域への進出も検討し実施しています。しかし、ここもコロナの影響もあり、一気に売上が伸びて利益貢献もしてくるような段階にはないようです。

主力製品のカーペットは、ホテルとか公共施設とかあるいはオフィスなどすでに導入されているところでは、人が出入りするところなどはやはり痛むので代替需要がかなりあるだろうと思って聞いてみましたが、需要の半分以上は代替需要だということでした。まあ、新規に国内でカーペットや床材がバカ売れするようなことというのはほとんどイメージすることはできませんが、新規の需要というのは国内では比率的にも少なめにならざるをえないのかなと感じました。

つまり、全体としては業績面で反転攻勢に転ずるような展望は見えにくく、海外展開を含めても今のところは成長イメージも持ちにくいです。

となると、割安感なり配当利回りというあたりを見るということになると思いますが、配当利回りは時価が3.3%程度、株主優待はありません。PBRは0.4倍程度ですが、ちょっと投資対象としてはバリュー株とも言い難い。株主優待の設定もありません。

東証市場再編 プライム市場基準に満たない

ここは現在、東証一部ですから、希望すればプライム市場にとりあえず残ることはできます。ただ、流通株式の時価総額の現状などはプライム維持の基準に抵触しており、プライムにいっても移行措置の期間の中でプライムの基準を満たせなければプライム市場にそのまま残ることはできません。

ここも聞いてみたのですが、持ち合いの政策保有株式の部分を解消して個人投資家に買ってもらうなどで流動性を向上するといったことも可能性としてあるようなコメントでしたが、具体的な対応策まではっきり示してくれるようなことはなかったです。まあ、こうしたことも意識して個人向けIRにも注力しようということなのかもしれません。

投資判断

全体として現状としては積極的に評価できる部分というのが見えにくいです。

株価は結局、営業利益の推移とパラレルに動いているように見えます。となれば、中期目標、長期目標の数値が達成されれば株価も反転上昇しているかとは思いますが、その確信なり可能性は感じにくく、低評価にならさるをえません。

☆☆☆☆☆満点で☆☆。現状では投資対象としては意識できないです。

 

 

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