株価下落時のいなし方、ごまかし方(^_^;

ということで、今日もまた株価が下落してPFは-70万円ほど下落。REITが大きく下落しているのがここのところではちょっと珍しい感じになっています。

株を持っていてこう株価が下落し時価評価での損益が悪化すると、だいたいイライラ感が高まってきたりするものですが、さて、こういう時はどうごまかしたらいいのでしょうか。

「ごまかす」といっても「含み損は損ではない」とか言い張って、事実をねじ曲げて解釈して合理化してしまうのはだめです。

合理化というのは、心理学の基礎で出てくる「あのぶどうは酸っぱい」というやつですね。本当は欲しいけれとど手が届かないところがある葡萄について、あれは酸っぱい、おいしくない、だから取れなくてもいい、と、自分を納得させる理屈を(無理に)組み立てて理由づけするというやつです。→「すっぱい葡萄」

個人的には、まあ、あれこれ頑張って「合理化」しなくても、株価下落で本気でイライラして不快感が高まるようなことは非常に少なくなりました。

一昨年のコロナ急落時は最大では1,000万超えのマイナスになった時があったと思いますが、その時も同様だったので、これは基本的にはマーケットの値動きに対して「耐性」がそれなりにできた、「免疫」ができたということなのでしょう。

まあ、25年間ぐらい、株価変動というウィルスに日々さらされていれば、それなりに株価の変動には慣れるし、いちいちそれで本気で大きく一喜一憂していたら疲れてしまいますしね。今でも一喜一憂はするのですが、心の振幅が小さくなっています。「あらら、えらい下落しましたね。」→(「少し買っていきまょうか」)、「ほー、えらい騰がりましたね。」→(「少し売っていきましょうか」)というような感じです。とりわけ、下落時に買っていくのはわりと平気になりました。売るのは下手、というか、あまり上昇しても売らなかったりしますが。

あとは、自分のスタイルなりスタンスがだいたい定まったということがあるかと思います。

ポートフォリオの運用は特に期限を設定しない無期限の運用であり、株式についてはいずれも事業内容、ビジネスモデル、成長性等、何らかの点で評価するところがあると思っている企業の株式を組み入れています。浅い見方であっても、とりあえずその見方に大きな変化が出たり、あるいは自分自身の側の資金需要等の関係で売却する必要があったりする時以外は、その見方を継続し、日々の株価変動に合わせてバタバタと売買するようなスタイル、スタンスはとっていません。

しかも、これまでの運用期間の中でのIPO銘柄の売買益や上昇時に少し売却したりしたことによる利益の確保、買いコストの下落で、全体として見れば、保有している株式やREITは確定した利益の範囲でしか購入していないという形になっており、事実としてトータルで見れば損失は出ない形になっています。なので、よく自分に言い聞かせるのは「損してない、利益が減っただけ」ということです。株価の下落が、購買意欲の減退といったマインド的な部分以外は、特になにか実生活に悪い影響を及ぼすようなことも当面はありません。

これはどの時点とか何を基準にして考えるかということで、例えば昨年末を基準にすれば事実として400万程度のマイナスになっているわけです。そこだけに着目すると「あー、車1台分以上マイナスですがな」ということになるのですが、利益の蓄積があり、もっと引いた目で見れば、それとは違った見え方もあるということです。どのようにでも解釈でき、それがどちらも間違いではないような場合は、その時々の自分にとって都合がいい方にとっておけばいいと思います。

また、昔は株価が大きく動くと「あー、売っておけばよかった」とか「なんだ、買っておけばよかった」などといちいち「たら・れば」であれこれ考えたものですが、上記の運用スタンスであれば、株価の動きに合わせて、あるいはそれを予想してバタバタと動くような売買は、そもそもする気がないし、できもしないということになります。する気もないし、できもしないことについて、後付けの結果だけを見て「ああしておけば・・」「こうしておけば・・」と思うのは、感覚としてそう思うということはわかっても、実質的にはほとんど意味がありません。

同じ株式市場で、同じ個人が売買しているのであっても、それぞれの運用スタンス、スタイルによって、その意味は大きく違うということがあります。

無期限のポートフォリオ運用と、値幅を刻んでの買い下がり、売り上がりは、関連はありますが、意味は異なります。

さらに、IPOの公募をもらって初値前後で売却益を確保するIPO売買、初値で買って早い時は1秒未満で即刻売却するようなIPO初値買いというのは、さらに意味が異なります。

売買回数がやたらと多くなる原因になっている優待取りの信用クロスの取引は、借入金の現金の運用にすぎません。

このあたりをあまりごちゃごちゃにしないように頭の中を整理しつつ、落ち着いた気持ちで楽しみながら運用に取り組んでいきたいと思っています。

株価下落時のいなし方、ごまかし方(^_^;” に対して2件のコメントがあります。

  1. はる より:

    含み益の運用であれば、全くびくともしませんね。

  2. 伏見の 光 より:

    そうですね。
    ただ、どんどん買っていきたくなるほどの下落でもなく、中途半端な感じですが。

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