月次情報で“伸びる前”に買う割安成長株投資入門(2) 3章、4章

月次情報で“伸びる前”に買う割安成長株投資入門(2) 3章、4章

3章 月次情報分析入門
4章 月次Webと月次情報で銘柄探し

を読み終えて、今は5章を読んでいます。

3章、4章については、月次情報の実際の見方、その留意点などについて具体的に述べつつ、4章で自身が提供されているデータベースを参照しながらの分析方法や月次情報を公表している企業の分類、その概観と注目銘柄などについて述べています。

ここを読んでの全体の感想は、自分なりのスタイルを確立すれば、この方法、切り口は実際の投資に役立つことがあるだろうなというものでした。

逆に言うと、ちょっと月次情報を見ただけで「数ヶ月、前年比で大幅プラスになっている、じゃあ、株を買ってみたら儲かるかも・・」そんな単純な方法ではなかなか実際の投資で継続的に利益が出せるような形で月次情報を活用することは難しいだろうなということです。ですが、実際の投資については、こんな単純な発想での売買でも大きく利益が出ることがないとは言えません。そこが難しいというか面白いところでもあるのですが。

しかし、これはたまたま出した右ストレートがいきなり顔面にヒットしてダウンを奪ったようなもので、そんなことが継続することはまあ、そんなにありません。安定してポイントを奪うためには細かいジャブも必要だし、そもそも防御がちゃんとしていなければ逆に相手のパンチをくらってダウンすることもあります。基本的に大きく振り回すようなパンチの的中率は低いと考えるべきでしょう。

つまり、月次情報を活用するにしても、継続的に特定企業の数字を追いかけるとともに同業他社との比較をしたり、特殊な要因や過去データとの参照をしたり、実際の株価との連動性や非連動性を検証したりと、自分なりの視点で分析し判断する方法を持つことが重要で、それはそんなに簡単なことではない(一定、自分のやり方が確立すれば単純なルーティーンワーク化するようなことはある)ということです。

各業界ごとのまとめのところは著者なりの視点を含めた業界地図情報の簡略版を読んでいるような感じでした。軽快に読み進めることができました。

ここではたと気づいたのですが、私自身がPFに組み入れている銘柄は、この月次情報を公開している企業の比率が非常に低いです。まあ、小売りとか外食とかはほとんど長期運用のPF銘柄にはなくて、優待クロスで優待をもらっているだけというようなところが多いです。

あえて探すと、セブン&アイ・ホールディングスとかイオンなどがありますが、これらは単に売る理由もないので100株ずっと放置してPFに残っているだけで、積極的な売買対象にはなっていません。

傾向としては、PFはものづくり系のところが多くなりがちです。まあ、これは好みの問題で、個別銘柄に投資しているとどうしても偏りが出てきます。このあたりはバランスという意味ではもうちょっと考えた方がいいのですけどね。というか、それなりにそういうことも考えて、食品とか医薬品なども組み入れてはいるのですが、比率としてそうしたものは中心にはなってこないのです。ただ、あまりにこのあたりを気にしすぎると、だつたらインデックスファンドでいいではないかということになりかねません。でも、それだと、面白さは激減します・・。

結論的には月次情報の活用は丁寧にすすめれば非常に有用なものだろうと思います。が、ここは自分なりに丁寧に情報をチェックして活用方法を具体化していく手順がどうしても必要となり、やはりそれはそんなに簡単なことでもないかと思うということです。

有名なピーター・リンチの「株が勝つ」では、一般の個人投資家も身近な店舗や商品の情報などを参考にそれを投資に生かし、機関投資家を出し抜いたりすることができるといったことが書かれており、個人投資家としてはたいへん励まされたりすることがあります。しかし、これも、実際にその目の前の身近な状況、情報をどう判断するかという確かな視点、切り口が必要になります。そうしたものなしに、なんとなくの個人の感覚を投資判断の根拠としての売買はいわば丁半博打とそんなに変わらないようにも思います。というようなことを思い出しました。

つづく。

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