ウォール街のランダム・ウォーカー 11版 を読む(6)元手を蓄えよ

ウォール街のランダム・ウォーカー 11版 を読む(6)元手を蓄えよ

ウォール街のランダム・ウォーカー〈原著第11版〉 ―株式投資の不滅の真理
クリエーター情報なし
日本経済新聞出版社

財産の健康管理のための十か条

第一条 元手を蓄えよ

うん、それはそうだろうと思います。

自動的に積み立てる方法というのはいいと思います。給料から天引きのような形が望ましいと思いますが、
それができなければ、証券会社の口座に一定の現金をプールしておいて、毎月、積み立てるような形いいと思います。

意識しないで、そうなつている、積み立てられているという形がいいです。

で、これは、あんまり毎月毎月の損益とかを気にしない方がいい、というか、気にしてもいいのだけれど、
それで積み立てをやめてしまったり、急に額を大きく変化させたりすることはしない方がいい、してうまくい
くかもしれないけれど、うまくいかないかもしれないので、特に最初に決めた方針を変更した方がいいような
事情がなければ、そのまま継続がいいと思います。

私自身の場合をふりかえると、職場で住宅財形というのをしていました。利用したのは公社債投信、結局、実際
に住宅を建てる時に活用させてもらいました。これは税金面で有利だったと思います。

あと、日本株個別銘柄の累積投資をしていました。これは毎月1万円ずつ3-5銘柄を買うような形です。

実際の対象銘柄は、トヨタ自動車、武田薬品工業、山之内製薬(当時)、ソフトバンク、オリンパス、キーエンス、
NTTデータなどです。このうち、損失が出たのはNTTデータのみで、他はすべて利益になっています。
まあ、毎月定額ずつ買うドルコスト平均法の効果もあるといえばあったんでしょう。

銘柄は、まあ「普通」ですよね。現在は累投はやめていますが、この中のキーエンスやトヨタ自動車は、今もポート
フォリオの主力銘柄になっています。キーエンスなんか、株数は少ないですが、ほぼ投資額の3倍の株価になっています。

しかし、利益になる、ならないというのは、結果論というところがかなりあります。
長期、数年以上にわたり、株価が、多少の上下はあっても下落したような場合は、単に損失を重ね続けることになりかね
ません。

が、多くの株数が買える株価が下落した場面で積み立てをやめてしまっては、旨味が少ないとも言えます。

このあたりは難しいですね。累積投資に適している個別銘柄は、まずつぶれることは考えられないけれども、株価の値
動きの幅は結構大きくなる(ベータの値が大きい)ような銘柄かと思います。

個別銘柄のリスクを避けるのなら、インデックスファンドを選択するということになりましょう。その方がコスト的に
は合理的かなとも思います。

それから、かつてしていた方法は、毎月設定される外債の投信を2万円ずつ買うというのものでした。
これは単位型で2年で償還になるというものです。つまり、2年たてば、順次、毎月買っていたものが償還になって戻っ
てきます。で、それをまた次の新しいものを買う資金にあてるという形です。

結果的には、これは自分で設定する毎月分配型投信みたいになってしまっていて、税金的にもコスト的にもあまり有利
とはいえなかったかなと今は思いますが、これは、外債を購入する為替レートを水準化しようと考えたのです。為替が安
い時も高い時も2万円ずつ買っていけば結局、為替の方は水準化されて、外債のクーポン部分程度のリターンは残るかなと
考えたのです。発想そのものは間違ってはいなかったとは思います。
この商品はしばらくして、設定そのものがなくなってしまいました。あまり売れなかったということでしょう。

ということで、元手を蓄えるための積み立ての方法はやはりいいとは思うのですが、
同時に、できたら少額で、個別銘柄も持ってみるのは悪くないと思います。

例えば、どうだろう8306三菱UFJ100株とかね。
以前、株価が1000円ぐらいの時は2809キユーピーをすすめてましたが、これは今は株価が2800円ぐらいとかなり上昇して
しまいました。

積み立てというのは、忘れてしまうぐらいでいいかと思いますが、マーケットに関心を持つという意味では個別銘柄をちょ
っとでも持ってみるのは悪くありません。
できたら、配当も優待もあるような銘柄がいいのではないかな。という意味で三菱UFJです。15万ぐらいいりますが、
8591オリックスなんていうのも悪くないかも。

とかいうようなことを「第一条」のところでは思いました。

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