越前海岸あれこれ(2)呼鳥門
さらに北に進むと越前海岸の中でも有名な呼鳥門があります。トンネルを抜けたところの右側に駐車場があり、海岸側に大きな穴があいた海食洞の呼鳥門があります。

これは山側の崖です。愛染明王が祀られている穴があります。

で、崖を見ると・・・。これは分厚い礫岩の層です。丸い石が結構たくさん見えています。これは東尋坊のような節理がある岩石とは全然違います。

解説板あり。

つまりこの礫岩層はこのあたりに大きな河川があって河口部分などに転がってきた石が滞積し礫岩層になったということ。

石が中に含まれているのがよくわかります。これは火成岩の組成とは大きく異なります。


道は海岸に沿って北へ延びています。

柵が壊れて倒れていたのでちょっと奥に入ってみました。ほんとはダメで危険・・・。

これは全部礫岩。いかにも浸食されそう。

ここはかつては道路として使用されていました。ですが、落石などもあつてかなり危険で補修も大変だったはず。ということで、今はトンネルに変わっています。
道だったところの下が崩れています。


層が斜めになっているのがよくわかります。

これは崩れますね。大きい地震でもあったら総崩れになりそう。





地学の教科書みたいな呼鳥門でした。ということでさらに北に向かいます。
こんな切手を見つけました。これは呼鳥門が描かれていますね。発行は1969年、この時はまだここが道路として利用されていたということですね。

下記がCopilot君の解説です。
1. 典型的な“礫岩(れきがん)”の露頭が連続している
写真の岩はどれも
• 大小の丸い礫(石ころ)がぎっしり詰まっている
• 礫同士をつなぐ“基質(砂や泥)”が比較的少ない
• 礫の形が丸い(円礫〜亜円礫)
という特徴を持っています。
これは、強い流れの河川や扇状地で転がされて丸くなった礫が大量に堆積した証拠です。
越前海岸の呼鳥門周辺は、まさにこの“左右礫岩”が分布する代表的な場所です。🌊 2. 波の浸食で“穴・割れ目・海食洞”が発達しやすい
礫岩は
• 礫と礫の結合が弱い
• 風化しやすい
• 割れ目(節理)が入りやすい
という性質があります。
そのため、写真にあるような
• 大きなアーチ(呼鳥門)
• 縦に走る大きな割れ目
• 波でえぐられた小さな洞穴
• 崩落を防ぐための人工補強(コンクリート・落石防護網)
が自然に発達しやすい地質です。
光さんの写真にも、自然の割れ目を補強する人工構造物が写っていて、まさに“崩れやすい礫岩”の典型的な姿です。🏔 3. 礫の種類がほぼ“安山岩系”で統一されている
写真の礫は
• 黒〜灰色
• 角が取れて丸い
• サイズが比較的大きい
という特徴があり、これは安山岩・石英安山岩が多いことを示唆します。
これは、当時の堆積環境が
• 火山活動の盛んな地域の近く
• 河川が大量の火山岩礫を運んだ
という地質史を反映しています。🧱 4. 人工物が多い=“崩れやすい地質”の証拠
写真には
• コンクリートの補強
• 落石防護網
• 岩盤を支える人工壁
• 道路沿いの擁壁
が多数写っています。
これは、礫岩が非常に脆く、崩落リスクが高いため、道路や観光地として維持するために必要な対策です。
越前海岸は冬の波が強烈なので、自然浸食も加速します。🌋 5. 海岸段丘と組み合わさった“ダイナミックな地形”
呼鳥門周辺は
• 約3万年前の海成段丘
• その下を削る現在の海食崖
• さらにその中にできた海食洞(呼鳥門)
という、時間スケールの違う地形が重なっているのが特徴です。
光さんの写真にも、段丘の上に植生があり、下部に礫岩の露頭が続く様子が写っています。

