今年もキーエンスの株主総会に行ってきた(1)滝崎名誉会長 株主総会での発言要旨←一時代を築いた日本の代表的な企業経営者の第一線からの退任
こちらは質問文案に即して、質問、再質問、意見と別の質問と3回発言させてもらいました。これについては別途書きます。
順番が前後しますが、総会の最後に取締役を退任される滝崎名誉会長から発言がありました。私自身、発言いただくように要望をしましたし、他の複数の株主からも同様の発言がありました。それに対応してのものです。
以下、発言要旨。メモによるもので、正確な言葉そのものではないです。
「退任は年齢ということもあるが、今、社長交代のタイミングで今後の経営は若い人に頼み私はより後方にまわる方がよかろうと考えたから。
若い頃、10代の頃から経営にあこがれ、多くの人にお世話になりました。幸運だったのは新しい社員の方に事業、経営の考え方を理解してもらい一緒にできたこと。
今後は名誉会長として事業や経営についてものの見方、考え方を伝えていきたい。」
他の株主の方から質問がありましたが、「滝崎氏は今後直接経営に携わることはない、滝崎氏がいなくても会社経営は大丈夫と判断したから」といったコメントが議長の社長からありました。また、ニデックの例を出されて、退任の判断はそういったこととも関わりがあるのかといった質問もありましたが「ありません」ときっぱり回答。
ニデックのグダグダはもちろん、今も実権を握る(逆に言うとうまく後継者を見つけてつなげることができていない)孫さんや柳井さんと比較しても、滝崎氏の引き際は潔く、キッパリ、さっぱりとしたもので見事という印象をうけました。
株主からの発言でも、滝崎氏への賛辞やお礼の言葉が多く聞かれました。
滝崎氏の功績は個人としてのカリスマ性云々ということもあるのでしょうが、稼ぎ成長していける合理的な企業の仕組みを構築しそれを発展させていったということにあるように思われました。キーエンスの企業風土は上下関係なく率直にものが言い合えることだとも聞きます。となれば、そこにはカリスマ性を持った創業者への忖度というものは、直接的にははたらきにくいでしょう。
一時代を築いた日本の代表的な企業経営者の第一線からの退任に立ち会えたことは経験として貴重なものとなりました。
