今年もキーエンスの株主総会に行ってきた(2)株式分割 企業の論理VS市場の論理

キーエンスの株主総会の会場は毎年、高槻市です。

高槻市といえば?。これ、お店の前に掲げられていたものですが、このキャラクターは埴輪ですね。なんで埴輪なのか。それは高槻市には古墳が多いから。そして今城塚古墳は全面発掘ができた本物の大王陵です。

そしてキリシタン大名、高山右近。これ、株主総会会場のすぐ手前の教会です。今も教会としてちゃんと機能しているところですね。

で、こちらが高山右近様。

これはR171の信号を渡ったところ。以前はこういう案内の社員さんはいなかったような・・・。でもキーエンスぐらいの総会なら、最寄りの鉄道の駅の改札あたりから案内の人がいてもよさそうですが。

で、会場がここ。毎年ここですね。高槻市立文化会館。公立の会館です。上場企業の株主総会となればホテルとか豪華な会議場などを利用して行われる場合が多いですが、キーエンスはこのシンプル、かつ多分利用料金も安い会場です。社風が出てます。個人的にはここで十分です。

入り口に案内の人あり。

ここが会場入り口。普通の大きい会議室です。そこに4人掛けの長机、横3列、縦8列に後ろに10脚ほど椅子のみあり。

で、取締役や監査役が前列に並び、その後ろには社員さん4名のみ。ノートPC2台だけでモニターとかなし。なぜかいつもでかい六法全書がおかれています。

まあ、総会の場所、設定からして異色ですね。ここはしかし企業の独自性を発揮していいところ。

で、個人的にいつも要望、質問を出す株式分割のことですが・・。

キーエンスの株式分割の件は、基本的には企業の論理VS市場の論理ということだと考えています。

キーエンスとしては、今日は個人株主は現状でも着実に増加しているということを言われていましたが、特に分割をして株主を増やすメリットはなく、むしろコストや手間がかかり、キーエンスとしては好まない短期売買の株主を呼び込む、あるいは対応が面倒な株主を呼び込むようなことになる可能性もあり、株価は業績を反映するから業績を高めていけばそれでよく、分割を実施するメリットがないということになります。これは企業の論理としては相応に合理性があります。

一方、市場の論理では、取引所は最低投資額の引き下げを継続的に求めており、今の1単元700万超えは、日経に「高嶺の花」の記事もありましたが、個人投資家としては明らかに売買はしにくい水準であり、分割された方が流動性が高まり、利便性も向上することは明白です。今の状況では単元株をNISA枠で買うことすらできず、単元未満株は株主としての権利も制約され売買にも不自由さがあります。

多くの企業がコスト負担も承知の上で分割を行い取引所の要請に応えている中、結果的に自社の論理、考えを優先して取引所の要請に応えず、しかも分割しない理由を問うても明確にこれが理由だということを答えない、これは上場企業としてもまたアカウンタビリティという面からも問題があると考えています。
率直に言えば、業績や事業内容はともかく、市場の要求に対応するということについては適切さを欠き独善的な面があるということです。
分割せず最低投資額が大きな金額になつていることに対して出される文書も、テンプレの決まり切ったもので血の通ったものになっていません。

この両方の落とし所が、とりあえず1:4の分割でのNISAの年間成長枠の範囲内の1単元株式ということだと思っています。

次回、総会での具体的なやりとり等について。

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