改訂「IPO初値買いスキャルピング」考(3) 今日の623A ベルテックスの事例から

改訂「IPO初値買いスキャルピング」考(3) 今日の623A ベルテックスの事例から

今日は4銘柄の上場が集中している日でした。前評判は627Aアキッパが高かったですが、事前の予想どおり9時前の気配も高くなっていました。

もう9時の時点で人気のアキッパは初値が午後になることは確定的でした。気配が10分単位でいくらずつ繰り上がっていくかは事前に取引所のサイトで告知をされています。

アキッパの例であればこちらに掲載されています。「気配更新:更新値幅29円、更新時間10分」となっていますから、1時間では174円上昇します。

売り買いの合致点が気配と比較して更新値幅よりも狭く迫ってきた場合は、更新時間は3分になります。これは見ていないと、まだ寄らないと思ったら急にに初値がついて売買成立というようなことがありますので注意が必要です。

フル板情報を見れば(私はSBI証券にログインして見ています)、その時点での売り買いの合致点、初値水準がわかりますので、およそ初値形成はどれぐらいになりそうか、前場に初値形成か後場か、あるいは持ち越しかの見通しができます。但し、なにかまとまった株数の売りが急に出て初値形成というような場合が全くないとは言えませんが(そういう場合はまれです)。で、9時直前のところで考えたのは以下のようなことでした。

・アキッパは強いので前場は見てるだけ。見ておく必要もとりあえずない。

・テクノグラフ、ろくに買いが入らず公開価格割れ確定的。事業内容に非常に魅力があるとも言いがたく、この買いの弱さはちょっと初値買いする意欲をなくす。ただ、初値が公開価格割れになってもそこから上昇があれば初値買いとしては適切な売買対象にはなる。が、これはなかなか難しい。主幹事証券の引受価額での「誠意買い」が下に相応にあって、公開価格と「誠意買い」の中間で初値がつきそうな場合は面白いかもしれない。ただ「誠意買い」がずっとあるとは限らない。

・ベルテックスはそこそこ堅調で公開価格割れはなさそうだ。但し、公開株数が多めで重いか・・。

・かがやきHDは意外にそこそこ強そうだが名証銘柄で一気に出来高が細ることがよくあり、ここはスルー。

ということで、とりあえず9時前での注文はベルテックスに。但し、まとめて買うとか値幅を大きめにとかいうことでなく、お楽しみでの参戦。

結果は以下でした。公開価格550円で初値は607円でしたので約10%の値上がりでした。売買は1000株2円値幅でお弁当代ぐらいの利益です。

全板を見ていると、まず600円のきりのいいところにそこそこまとまった売り注文があり、これを超えないかなと思いましたが、初値形成直前にそこそこ買いが増えて600円を超えてきました。この直前の時点で値幅や株数をちょっと強めに訂正しようかと思いましたが、結局、当初のままにしました。

今回の約定は記録上は買いが9:19:00、売りは9:19:03~04でした。1000株売りでしたので一度にではなく600株、200株など分かれての約定になつていました。保有時間は3~4秒ということになります。これ、初値がついて瞬間の上昇して売却もでき、記録上は同タイム、0秒ということもまれにあります。

公開価格よりは多少は上の初値になりましたので、この時点で「だったら売っておく」売りが追加で出てきてもうちょっと下押しするところがあるかと思いましたがそうでもなく、初値からススッと上昇するところもありました。が、その後は逆にススッと下落も。いずれも短時間「連」がついていました。直前の約定値段から “気配の更新値幅 ×2” を超える水準まで、約定が連続して進んでしまったときに、取引所が売買を一時停止し「連続約定気配」を表示する場合です。 急に上下に動く場合ですね。

こうした売買は形としては安く買って高く売るだけの単純なトレードであり、企業の成長に伴う株価上昇を中長期で取っていこうとするインベストメントとしての投資とは無縁で意味が違うものです。なので、「買って上昇したらすぐに売るつもりだったけれど、下落したので中長期でじっくり保有することにした」というような方針転換や合理化はせず、うまくいかないものは即刻失敗を認めて撤退する損切りを行うことを大原則として考えています。

この売買は私自身の場合は以下のような難しさ、課題があると考えています。

・初値形成時にリアルタイムで値動きをウォッチしておく必要がある(損切りをあらかじめセットしない場合)。

・メンタル的に安定した状態で取り組むことが求められる

・損切りの判断、基準が難しい

「リアルタイムで値動きをウォッチしておく必要がある」と書きましたが、あらかじめ、逆指値の損切りなども含めて売買注文をセッティングしておく方法も可能かと思います。こうすれば、必ずしもリアルタイムで見ておく必要はありません。ただ、私自身はリアルタイムで実際の状況をウォッチしながら売買したいです。そのため、それができないような状況の場合は、売買を見送るということになります。これと同じ方法をとるのであれば、日中、仕事等でザラ場の値動きを見られない場合は、この売買は難しいです。

また、初値形成は、ちょっと目を離しているうちにいきなり寄って、そこからの値動きが急というようなこともありえます。まだ寄らないかと思っていたら、ちょっとまとまった売りが出て急に寄るようなこともないことはないですから。ここは注意が必要で、売り買いの株数が近づいてきた場合、余裕をもってウォッチし売買注文が入れられるようにしておくのがよいです。

実は私はこの売買は高齢者に結構向いているのではないかと思っています。但し、当然のことながら認知症などの傾向はなく通常の判断が相応にすばやく的確にできるという前提でです。高齢者の方は時間的には余裕があるという場合が多く、多少時間的に幅がある初値形成の時にザラ場の値動きをウォッチできる場合が多いと思いますので。

この初値形成からの値動きや売買注文を出すあたりというのは、まあ、結構、脳細胞は活発に活動していると思いますし、実際、ボケ防止にはいいでしょう。この初値形成前後のところというのは、いわば「博打」感覚でのドキドキ感というのがありますし、この沸騰感のような感覚というのは悪くないのではないかと思います。あまり興奮しすぎると逆にまずいかもしれませんが(^_^;。

つづく。

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