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懸賞日記へ

「ネットオークション出品の基本ノウハウ」03/08/13改訂


 以下は「とくとくメール」の原稿として書いた内容を一部改訂したものです。 03/08/13に手直ししました。

 ネットオークションは不要なものを換金する手段としては非常に有用なものです。一般には、入札者としてオークションに参加される方が多いようですが、私の場合はもっぱら出品者として参加しています。出品しているのは、懸賞での当選品の不要物、株主優待の不要物、自宅にある書籍(自分で買った本)などです>

 これまでの私自身の経験からオークションを利用してうまく売るためのノウハウ、配慮点をいくつか整理しておきます。

商品は生もの、売るなら早く出してしまおう

  生鮮品だけが生ものではありません。デジタル関係のものもキャラクターものも「旬」があります。

 デジタル関係の製品は「すぐに痛むし、腐ることもある」のです。次々に新しいコストパフォーマンスの高い製品が出てきますので、早く売った方が高い値がつくのが基本です。まれに「骨董」的に高く売れる場合もあるかもしれませんが、例外的。

  タレントものやスポーツ選手ものも、やはり人気に比例して落札代金が変わってくるようです。いずれにしろ、いらないものはなるべく早く出品することが基本。遅くなればなるほど、価値は下がるというのが原則です。

出品するなら未開封状態で

  商品の価値はなるべく新品と同様の形が買う側にとっていいのは当然でしょう。

 例えば懸賞で何か当たったら、ちょっと試してみたいとか開けて中を見てみたいという誘惑にかられることがあります。しかし、それが特に必要がないものであり、オークションに出すつもりならば、最初から開封をしない方が商品としての価値は高くなります。

  但し、オークションに添付する商品の写真を撮影するためには、開封する必要がある場合もあります。その場合でも開封はなるべく丁寧に行い、商品にキズ、汚れなどはつけないように留意しましょう。 

欲ばらないで最低落札額はなるべく低く

  売る側としては高く買ってほしいのは当然ですが、買う側は逆です。

 私の場合は送料も落札者に負担してもらうことにしていますから、買う側は送料も含めての金額を支払うことになります。オークションに出すのは私は自分では使わないものです。まあ、「不要品をもらっていただいて、お金まで少しはいる」的な意識で、最初につける最低落札額はなるべく低くした方が落札される可能性は高くなります。

  無論、「これ以下では売りたくない!」という品物であれば、それを最低落札額にすればよいと思いますが、その価格が高いと感じられるものだと、入札がまったくないことも充分に考えられます。私自身、いつもだったら1000円ぐらいの値段からスタートするものを、5000円スタートにしたことがありましたが、結果は1万円で落札されました。

  また、自分自身にとって価値がないものであっても、他の人にとってはそれが是非欲しい、あるいはできたらちょっと欲しいなと思うようなものである場合もありますから、とりあえず安く出品してみるということは大事ではないかと思います。あとは欲しい人が値段を決めてくれます。〆切時間間際になって出品物の値段がだんだんと上昇していく様子を見るのはなかなか楽しいものですよ。

 まったく同じ品物が出品されていることは往々にしてあります。他の出品者にとってみれば、自分と同じものを安い値段で出されるといい迷惑というところもありましょう。ししながら、その出品者は最低落札価格が高すぎて入札がなく、私の場合は最低落札額が低い(100円ぐらいからにするものが多いです、小物ならば)から入札があるわけで、他の出品者にとってもいくらぐらいならば落札されるかという目安、参考になる部分はあるはずです。

誠実に、かつ、なるべく素早く処理すること

  オークションであっても、金銭のやり取りを伴うものであり、たとえそれが少額であっても誠実にきちんとしなければいけないのは当たり前のことです。

  そして、多くの場合、やり取りの基本は原則としてメールだけになりますから、メールの内容や文の書き方は、必要最低限の常識的な対応でいいですけれど、丁寧にする必要があるでしょう。
 
  たとえば、メールの対応を迅速にすること、すぐに返信メールが来なくてもイライラせずにのんびりと。

 私は原則として、入金確認後にしか発送しませんが、発送そのものは迅速にする。丁寧な梱包で送る(あまりできていないですが)、送付方法を明確にする(普通郵便は事故の可能性もあり)、オークションに出品する時の商品説明は不具合や懸念材料なども含めて正直に丁寧に書く、入金確認時や発送時にもメールを送ってあげる、などが大事でしょう。

  こうした対応をするだけで、トラブルのほとんどは未然に防止できると思います。

 私は落札者への送信メールのひな形として以下のような内容をあらかじめ作成しています。別に特別なことは書いていません。これでほぼ必要な内容は含まれていると考えています。
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落札御礼及び入金・発送方法等について

落札ありがとうございました。落札代金円、普通郵便送料円、合計円を下記口座に振込してください。
(以下、口座番号等を記載)

振込いただきましたらメールで連絡いただけるとありがたいです。

○○以外では地方銀行には口座はありますが、郵便局はありません。落札額が少額の場合は切手、図書券等の代用も受け付けています。
切手等の場合は下記へ送付してください。なお、高額額面ではなく、10円、50円、80円等の切手が使いやすいのでありがたいです。
(以下、送付先記載)

 なお、評価の状況等から判断して、入金確認前にこちらから先に発送、投函する場合もございますので(高額のもの以外はこのように対応させていただく場合が多いです)、送付先等は速やかに返信いただけると、品物がお手元に早く届けられると思います。

 また、これまでのオークションの中で一度だけ郵便事故と考えられるケースで落札品が未着となったことがあります。普通郵便の場合、可能性は低いとはいえ、こうした場合も考えられます。冊子小包を含む普通郵便での送付については、当方は事故等の場合には責任を負えませんので、ご了承ください。

 高額品や確実に入手したいもの等は書留、配達記録、ゆうパック、宅配便等の送付方法の指定をおすすめします(その場合の送料はご負担をお願いします)。

 発送については企業のDM等の封筒を再利用することが多いのであまりきれいではないと思いますがご了承をお願いします。

 他の決済方法、送付方法ご希望の場合は、メールで連絡をお願いします。

 その他、わからないことなどがありましたら、ご遠慮なくメールでお問い合わせください。

 以上、よろしくお願いします。

伏見の光
fhikaru@lares.dti.ne.jp
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出品しすぎると混乱するかも

  家にいらないもの、誰か活用してくれそうなものなどは結構あるはずです

 。ところが同じタイミングで、いっぱい出品しすぎると、どれが落札、入金があって、なにを誰に送るかなど混乱してくる場合があります。なので、初心者であれば一度に沢山いろんなものを出品するよりも時期を区切って一定数ずつ出す方がわかりやすくていいと思いますね。私自身そのようにしています。

  一気に出すと、次に出すものがなくなってしまい、オークションをのぞく(入札があるかなぁ?、値段が上がっているかなぁ?と確認してみる)楽しみもなくなってしまいますし。

当選品が送られてきた封筒や箱などはそのまま活用しよう

  当選品が送られてきた箱、封筒などは、オークションに出す場合はまた発送するわけですから、捨てずに残しておきましょう。

 プチプチ(エアキャップっていうのかな)も同様です。

 あと、送料の計算で結構重宝するのが家庭の 料理用のはかりです。定形外の送料がいくらになるのかの確認などの際に利用できます。注意が必要なのは微妙な場合。封筒の重さのある、なしで送料が違うようなことがありますから。このあたりはきっちりしたいところ。もし受取側が追加支払いを求められるようなことがあると不快だと思いますので、あらかじめ多少の余裕をもって考えておく方がよいでしょう。最近はデジタル表示でグラムまで表示されるはかりもありますから、できればそうしたものを利用して正確にはかっておきたいものです。

  この発送のための手間というのは結構面倒だったりしますので、ちょっとポイントだと思います。私は出品品について入札があった時点で梱包をして、いつでも発送できるように準備をしておきます。最終的に落札者が確定しなくても、入札があった時点で原則として誰か落札者はいるということになりますから。

 何を梱包したかわからなくなるといけないので、裏面に品物の名前をわかるように記載しておきます。こうしておけば、落札確定後の入金があった時にすみやかに発送できます。

  郵送料は http://www.post.yusei.go.jp/ryokin/index.shtm のサイトで確認できます。

  また、宅配便利用の場合は http://www.kuronekoyamato.co.jp/ (これはヤマト運輸)などで伝票の番号を入力すれば荷物がどこにあるかわかりますので、商品を発送した時に落札者に伝票番号を伝えれば、到着前でも荷物の場所を確認してもらえます。佐川、日通など主要な業者のサイトには同様の機能がありますね。

支払い方法には柔軟に対応を

  私は基本はネットバンク(ジャパンネットバンクです)へ振込をしてもらうことを基本にしていますが、一般の銀行から、しかも少額の振込をしてもらう場合などは振込手数料が非常に割高になってしまいます。このため、図書券や商品券、切手などを送ってもらってこれで代用する場合もわりとあります。

 切手は発送用にかなり使いますので、結局のところは送料も含めて現金で振込をしてくれる方があるため、あとでそのまま現金化される場合がほとんどです。但し、切手代用の場合で大きな額面の切手などを入れてもらった場合はそれが使われずにずっと残ってしまうようなことがありますから、80円50円10円など通常よく使う額面の切手をお願いするといいかと思います。

  とりあえずeバンクでもジャパンネットバンクでも口座を開設しておくとオークションの時は便利ですが、支払いについても、こちらの都合だけでなく、ある程度は相手の都合に合わせて考える柔軟性が必要でしょう。

妙な「あらし」は減少傾向

  落札だけして全然連絡が取れないとか、やたらと妙な難癖をつけてくるといった、いわゆる「あらし」と言われるような人たちは最近は減少している印象があります。私の場合は支払いを受けてからしか発送しませんので、基本的には詐欺などで物をだまし取られるという可能性は低いです(どちからといえば買う側の方がリスクはあると思いますが)。

  ヤフーオークションであれば、評価という欄があって、その人がそれまでどのような取引を行い、どのような評価を受けているかを確認することができます。たいていの人がスムーズに取引を終了しておりプラス評価を受けています。このあたりは以前には無料であったオークション利用が少額の負担とはいえ有料化されたことも影響しているかもしれません。

  反面、ごく一部ですが、非常にトラブルが多い方もいます。こういう人の評価欄を読むのはちょっと面白いです。えらい感情的な言い合いになったりしているケースもあり、これを読み出すとはまります(^_^;)。反面教師的にトラブルの原因を理解するためにも有用なところもあります。

その他
  最近は出品の時にはデジカメで商品を撮影して写真を添えるのが一般的になっています。写真はヤフーであれば3枚添付できますが、時々、ピンボケの写真をそのまま載せている人がいます。デジカメであれば別に撮り直せばいいだけなのですから、少なくとも状態(悪いところも含めて)がきちんとわかるようなものを載せるべきです。最近は、専用の撮影キットのようなものまで売っているみたいですね。そこまでしなくてもいいでしょうから、写真には気は使いたいものです。

  発送時の宛名ですが、私は電子メールでもらった宛先をそのままコピーして印刷し、貼るようにしています。書くより楽というところもありますが、これだと間違いがなくなります。無論、相手が間違えていれば別ですが、それはこちらの責任ではありません。こちらが書き間違えたらこちらの責任になりますので。

  また、発送方法では配達証明を依頼されたりする、あるいは速達を依頼されたりする場合があります。ちょっと前に配達証明分の料金も加算して入金してくれているのに普通便で発送してしまったことがありました。無事着きましたが相手の依頼にきちんと応えられていなかったのは×ですね。発送時は厚紙をあてる、ビニールでくるむなど、簡単にできる商品保護のための配慮は必要でしょう。

 また、普通便発送の場合は可能性としては事故で未着ということも考えられますので、私はあらかじめ普通便はそのような可能性がありますよということを断っています。一度だけ、郵便事故なのかどうか正確にはわからないのですが、そういうケースがありました。

  基本的には上記のようなことで出品者として最低限のことはできると思います。

2002/08/15→2003/08/13


03/01/12追加
郵便事故

 去年の10月頃ですが、郵便事故と考えられるケースが出てしまいました。
 確実に投函はしているのですが、しばらくして落札者から商品未着との連絡が・・。同時に投函した別のものは届いているのですが。普通郵便での発送であり、保障等はありませんが、少額のものでもあり、半額返金を申し出ておきましたが、落札者からは以後は連絡はありません。落札者によっては、こうした場合は出品者にマイナス評価をつける場合もあるようですが、今回の場合それはなく、まだマイナス評価はついていません。
 このことがあってから、落札者への通知メールで、郵便事故と考えられるケースが過去一回あたことと、普通郵便は保障等がなく事故の責任はとれないこと、確実に入手したい場合等は保障のある他の送付方法をとってほしいことを追記するようにしています。

 


02/8/29追加
オークションの評価欄からトラブルの原因を知る

 ネットオークションは私はヤフーしか利用したことがないので他のことは知らないのですが、ヤフーには評価欄というのがあって、出品者、落札者それぞれが相手方をコメントつきで評価するという欄があります。これを見れば、以前にその人がどんなものを出品したら落札したりしているのか、そしてどんな評価を受けているかがわかるというわけですね。
評価には「非常によい」から「非常に悪い」までの5段階があります。まあ、普通に取引が終了できれば「非常に良い」という評価になるわけで、私自身も今日まではこれ以外の評価というのはありません。他の人の場合でも、ほとんどが「非常によい」の場合がほとんどです。

 しかし、まれに「悪い」という評価がついていることがあります。なんらかの原因で取引がうまくいかない、あるいは納得いく形にならないために、「悪い」という評価になっているものです。評価欄は評価をつけられた側もコメントができるようになっているため、お互いにコメントのやり取りをすることができるのですが、時々、感情的な言い合いのようになっているケースがあります。こういうのは見ていてちょっと面白い(^_^;)ので、ついつい「悪い」を探し求める「悪い」ウォッチャー状態になったりしてしまいますが・・・。

 まあ、野次馬的にこういうのを見るだけでもいいのですが、見ているとトラブルの原因というのはそんなに色々ないんですね。下の方にもこれと関係することを書いていますが、いくつか整理してみると

・品物が思っていたものと違うためのトラブル
 出品者の説明不足、あるいは明らかに間違った説明、虚偽の説明などをしている場合。落札者がきちんと説明や写真を見ていなかったりする注意不足の場合など原因は色々ですが、品物を受け取った側が思っていたものと違うため、トラブルとなるケース。服などに多いように思います。また、パソコン関係などでジャンク扱いかそれに近いような中古品の場合、動作する、しない等でもめる場合など。

・メールを送ったが返信がない、長期に連絡がない場合。あるいは、入金するといって入金が遅れる、発送するといって発送が遅れる場合。

・突然キャンセルになる、あるいは出品していた品物が手元になくなってしまったような場合。

・送料などが不明瞭、あるいは実費以外に梱包料などを取る場合の扱いについて。

というようなことが多いように思われます。これらは当然、防止しようと思えばかなりの程度防止できるはずのことばかりですけれど。