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50
歯科医
B−
 中原俊監督の邦画なんですけど、これはなんといえばいいのかなぁ。

 サディズムというか、性的倒錯というかなんというか・・・・。ある時、そういうものに目覚めてしまった歯科医の夫婦のお話です。感覚的には私自身はまったくわからないですが・・・。

 ただ、吉本隆明が「共同体幻想論」で述べたように(ほんまかいな・・)、人間の恋愛感情の本質っていうのは「対幻想」というところはありますからね。他から見れば「なに、こいつら?」とか思うような価値観とか世界であったとしても、当人たちにとては十分にそれで幸福だったりすることはあるわけです。ただ、それが極端に一般的な常識というか社会規範とかけ離れている場合は、時として大きな問題となることもありますが・・・。

 見終わって、どうもスッキリしない・・・。
00/08/16

49
海の上のピアニスト
 
 新作ビデオ。これはなかなかしぶかったですね。嫁さんと居間の照明を落として夜中に見ました。最近は日本語版を借りることが多いのですが、わざとに字幕版を借りました。この方が集中して見るにはよいかもしれません。

 お話は、船の上の「捨て子」だった主人公が船内での天才的なピアノ弾きとなり、そのまま船をおりることなく生涯を過ごすというもので、まあ、別になんということもないんですが・・・。

 かつての同僚の回想というか形でお話はすすんでいきます。このあたりは「ショーシャンクの空に」みたいな感じ。ピアノの即興での演奏のシーンはなかなか面白い。揺れる船の中で広間におかれたピアノのストッパーをはずして、揺れに合わせて動くビアノを弾くシーンもいいですね。この同僚は「船をおりて成功しなさい」ということを盛んにすすめるのだけれど、結局・・・・。

 ラストの爆破寸前の廃船の中のシーンは、この同僚の「幻想」のような感じ。なぜか、見終わった後の印象は「フィールド・オブ・ドリームス」に近いものがありました。
 派手さは全然ないですけど、なかなかいいですね。
 00/08/16

48
カードキャプチャーさくら2

評価なし

ノーコメント(^_^;)。

47
アイズワイドシャット
 キューブリックの遺作ということで、夫婦の性的感情などをミステリーじみた設定も含めて描いています。

 主役の二人は実際の夫婦なのね。奥さんのヌードは綺麗なんだけど、どうにも全編が理屈っぽいというかごたくが多い感じがして、くどい、長い。率直に言って「それでどうした?」と思ってしまう・・・・。

 キューブリックは「時計じかけのオレンジ」や「フルメタルジャケット」は冷徹に暴力を描ききっている感じで面白かった。どうしてこういう作品なのか・・・。よくわからんかった・・・。
00/07/24

46
シュリ
C+
 韓国の「スバイ」映画。ご当地では大ヒットしたらしい。

 娯楽作品とはいえ南北問題を正面から取り上げ、セットやエキストラなど丁寧にしっかり作られた作品ではあると思う。しかしながら、お話そのものは単純であり、スター・ウォーズやマトリックス、ミッション・インポッシブルなどのSFX、セットを見ているとどうしても見劣りしてしまう。ちょっとバンバンと鉄砲を撃ちすぎ。

 爽快感もさほどなく、作品として評価するとこうなってしまう。「よく頑張りました。でも、今一歩です。」という感じ。主役の兄ちゃん、韓国の大スターらしいけど、日本で似た人がいたな。北側の実行部隊の隊長さんは宇都宮徳馬さんに似ている。
00/07/24

45
C+
ボルケーノ
 上記のタイトルだったと思うけど、火山噴火のお話。都市のど真ん中で火山噴火が起こるっちゅうのも、確率的にはやや荒唐無稽感はあるものの、火山弾がとんでくる場面などはなかなかの迫力。ちょうど伊豆で噴火や地震があった時だけに、作り事ではない感じもする。

 この作品の主役のおじさんも(名前がわからん)、ブルース・ウィルスと同じでよく「えらいことになってしまいました〜」状況に遭遇するみたいですね。
 溶岩がヌルヌルと流れてくるというのは、迫力があるようなないような・・・。 物語そのものは単純。
00/07/24

44

「地雷を踏んだらサヨウナラ」
 タイトルはなかなか面白い。ベトナム戦争の戦場カメラマンの生き様というテーマそのものも興味をひかれる。実際に見てみても、現地ロケの映像はそこそこ魅力的である。ラストシーンは「明日に向かって撃て」を、エンドロールは「パピヨン」を彷彿とさせる感じでちょっと面白い。

 と、無理矢理、多少なりといいところを並べてみたが、この作品は決定的に弱いところがある。それは主人公のカメラマンがいったい何を考え、何に悩み、なんのためにこの土地でシャッターを押し続けたのかがさっぱり伝わってこないという点、主人公の感情描写が極めてうすっぺらい印象しか与えない点。これはどうにも致命的。ちょっとしたラブストーリーじみたエピソードをはさみこむのも、どうも映画全体を軽いものにしてしまっている。主役の兄ちゃんはそこそこいいだけに、ちょっと残念。

00/07/12

43
B−
「スター・ウォーズ エピソードワン」
 去年に公開の「スター・ウォーズ」の新作をようやくビデオで見ました。じっと見るのが面倒なので、日本語版を借りてしまう。

 うーん、C+に近いB−という感じですか。SFXはやはりすごいし面白いです。日本じゃできんでしょう。ガメラやゴジラとは格が違う感じです。とくに印象に残るのは「カーチェイス」の場面ですね。

 まあ、お話はいわゆる「やっつけもの」であり、単純明快です。キャラクターは好き嫌いがあるでしょうけど、色々考えますね。狂言まわし的な、なんていうんだっけ、キャラもやはり出てきます。女王の影武者の髪型など日本的ですね。影武者が日本的というのはなにか意味があるのかな。黒沢への敬意とか。違うか・・・・。
 しかし、ヨーダと宮沢喜一と増田明美はやはり親戚なのだろうか・・・・(^_^;)。

 まあ、これは映画館の大画面といい音響で見たい作品です。
00/07/08

42
C+
「君のためにできること」
 篠原監督の「洗濯機・・」の前の作品になります。

 郷里の恋人(?)と宮古島での仕事で出会った女性との間で揺れる、録音係の兄ちゃんの話という感じですけど、これは「洗濯機・・」の方が面白かったですね。タイトルからして、ちょっとセンチメンタリズムくさすぎます。

 宮古島の織物のドキュメンタリーを撮影するために、チームで宮古島へ。レポーターはバイオリニストの女性。かつて世話になったベテランの録音技師がたまたまここに住んでいて、このバイオリニストとなんだか深い関係みたい・・・。んー、郷里には酒屋の一人娘の恋人がいて、電子メールで連絡をとりあってるけど・・・・。この女性になんか惹かれるなぁ・・・。ってな話ですけど、どうも、一人一人の人物というか心理描写がきちんと伝わってきにくいです。岩城晃一がベテランでいい音をとる録音さんの役なんですけど、どうもよくわからんのだ、キャラが・・・。

 篠原監督、三角関係好きかな?。あと、この録音技師さんって、ちょっと自分のことも入ってる?。よくわかりませんが・・・。ところどころ、ちょっといいなというシーンはあるけど、全体としてはあんまりよくない。
00/04/23

41
「マトリックス」
B−
 話題の映画ですが、レンタルビデオ店にいっぱい並んでいたのでつい借りました。

 うーん、これはなんというんでしょうか。トータル・リコールとミッション・インポッシブルとあとなにかな、ロボコップでも足して3で割ったような映画といいますか・・・。現実と仮想現実が一緒くたになった混沌とした話という点ではトータル・リコールに似ています。内容は時間、空間を超越した仮想現実世界での人間と人工知能との戦いとでも言うのでしょうか。

 ちょっと暗めの陰鬱とした雰囲気が漂う絵作りの中で物語はテンポよく展開していき、2時間を超える作品ながら一気に見られますし、画面に惹き付けられます。CGなども活用したSFXが素晴らしく、少々グロテスク(このあたり、ちょっとエイリアンっぽいところも)もありますが、「うーん、日本ではここまでできないなぁ。」との強く感じました。主役のキアヌ・リーブスはなかなか魅力的ですね。伏見の光よりちょっとかっこいいかな(^_^;)。いかにも次回作がありそうな終わり方です。

 物語のスピード感とSFXを評価して、映画の種類としてはあまり好きな部類でもないのですが、B−です。しかし、「洗濯機は俺にまかせろ」と「マトリックス」が同評価というのもなんか変・・・。
00/04/09

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