MAZDA CX-30試乗

今日はマツダの販売店へ行って、CX-30に試乗してきました。グレードは1.8のディーゼル。4WDのPROACTIVEというものです。

スタイリング

最近の一連のマツダ車と共通したスタイリングで、よくまとまっていると思います。

ボティ下部、タイヤ周りあたりは黒い樹脂製のパーツが使われていて、ボディカラーが赤だったりするとこれが目立ち、樹脂パーツはややチープな印象もあるため、好き嫌いが出そうです。ただ、ボディカラーが黒だと、そのあたりが目立ちません。多分、濃紺のボディ色でも同様に目立たないでしょう。

買うとすれば濃紺か黒の可能性が高いのですが、全体としてのスタイリング、色の雰囲気は悪くありません。

走行の印象

全体として非常に洗練されていてスムーズとの印象が強かったです。これはマツダ3でも同様に感じましたが。

音や振動は抑えられており、かなり静かです。このあたりは今載っているアクセラが新車時にどうだったかというのは、もう感覚的には比較できないのですが、6年落ちのアクセラと比較すれば、その違いは顕著です。ちょっと踏んで加速する時にディーゼルエンジンっぽい感じがありますが、それ以外はディーゼルを意識することはほとんどないです。

ハドルシフトもついていて、シフトダウンしてのエンジンブレーキ的な使い方をちょっとしましたが、その変速ショックもアクセラと比較して少ないです。アイドリングストップからの立ち上がりも静かでスムーズ。また、やや曲がりくねった道も、大きくロールしたりすることなく、スムーズに走れます。このあたりはベクタリングコントロールという機能が効いているのかもしれません。全体として、車は上質な方向へ正常進化しているように感じられました。

反面、現在乗っている2.2リッターのディーゼルエンジンのアクセラと比較すると、必要十分なパワーはあるのですが、トルク感的には弱さを感じてしまうところもあります。これもマツダ3での印象と同様です。多分、車重はマツダ3よりもCX-30の方が重く、かつ4WDということもあるので、さらにこの走りの力感の印象が強くなったかもしれません。

なお、SUVということでアイポイントがやや高くなり、見渡す感じが少しあって、周囲は見やすく感じました。ただ、一気にすごく高い位置になったなと感じるほどでもなく、初めてSUV車に乗ったにしては違和感は薄かったです。

メーター周りの進化

今のアクセラと大きく異なるのはメーター周辺の進化です。

だいたいデジタル化されているのに加え(アナログ的な表示も実際はデジタルで、あれこれ表示方法を変えられたりする)、フロントディスププレイには制限速度の表示も含めて、見やすい数字での速度表示がされていました。解像度が高くなっているということでした。

ナビは稼働していませんでしたが、ディスプレイが横長でやや大きいものになりました。ここは他社だとさらに大きいものもあるように思いますが、まあ、必要十分でしょう。このあたりはソフトのバージョンアップなどができて、よりよくなっていくといいのですが。

あ、そうそう、アクセラ購入当初はナビがポーランドかどこかの会社のもので、かなりひどかったですね。ソフト入れ替えで、まあ「普通」になってますが。

室内空間

前席は必要十分に広いです。シートもしっかり感はありつつ、堅すぎないよいものです。ただ、試乗した車の白色のシートはあまり好きではないです。

全長についてはアクセラの方がやや長いということでしたが、それも影響してか、また前席の位置をわりと後ろに下げていたのか、後席については、高さがあるのはいいのですが、後席で着席しての膝前の空間などにはそんなに余裕がある感じはなかったです。無論、極端に窮屈というようなことはなく、大人4人であれば普通に乗車できます。

トランクルームは現在のアクセラと比較して、やや深さがあるような感じがしました。ここはあまりきちんと見られていません。

その他

運転支援関係は、さらにあれこれ進化しているようです。レーンから逸脱しそうな時などは若干操舵のアシストなども入るようです。ここらはクルーズコントロールが高速道路の走行でかなり役立つぐらいで、他はいざという時の保険的なところも大きいかと思います。

なお、FFと4WDでは20万程度の価格差があります。通常の走行はFFでまったく問題はなく、車重などからはFFの方がよいところもありますが、これもやや「保険」的な意味もあり、そこにこの価格差を認めるかどうかの判断ということになります。

全体として

とにかく全体として「よい車」に仕上がっていることは間違いありません。上質感が高まっています。

ただ、今のアクセラ購入の決め手となった、かなり圧倒的な、背中からぐいっと力強く押してくれるようなトルク感、またアウディA3スポーツバックでのちょっと踏み込んだ時のぶっ飛ぶようなターボの加速感(こういう車はもう古いかと思いますが)と室内の上質感のような顕著な魅力に乏しいとも言えます。これは多分、新しい技術を搭載した新エンジンの車でも印象は変わらないでしょう。

さて、ここに、多分総額で300万程度の資金を投じるかどうかという判断の問題ということになります。

この2月は車検の中間の1年点検で、あと1年で新車から7年の車検になります。さて、車検を通すのかどうか。はたまた、車体はやや大きくなりますが、2.2のCX-5という選択もあります。

いずれにしろ、すぐに新車購入というところにはいかないと思いますし、実際に検討するとなれば、スバルのフォレスターあたりも乗ってみたいところではあります。

なお、投資の視点からは、世界の自動車メーカーの中では「小粒」であるマツダが内燃機関について、つきつめて「攻めて」いる姿勢は、結果的にこれが成功するかどうかは別にして、間違いではないと思っています。

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