果つる底なき
果つる底なき (講談社文庫) | |
クリエーター情報なし | |
講談社 |
図書館本。
池井戸潤の江戸川乱歩賞受賞作。
例によって銀行が舞台ですが、立て続けに人が亡くなります。
その裏の潜む不正、さて、その真実とは・・・、というお話ですが。
いつもそうですが、読みやすいですね。どんどん読めてしまいます。
が、これはなんだが土曜ワイド劇場みたいな感じ。最後にだーっと刑事さんの「解説」が入るあたりとかも。 土曜ワイド劇場だと犯人が語るところね。
で、なにかもうひとつスッキリ感というか納得感がないです、なんでかなー。
「砂の器」とか「0の焦点」なんかだと、「あー、重いもの背負ってずっと頑張ってきましたね。」的な犯人への共感じゃないけど、そりゃ大変やった感みたいなのはあるのだけど、これはそういうものはないです。
池井戸さんのは、テンポはいいんだけど、なんでしょう、人物の描き込みみたいなのが薄い感じがします。