IPO初値買いスキャルピング考 2019.2バージョンアップ

IPO初値買いスキャルピング考 2019.2バージョンアップ

ということで、昨年から比較的頻回に参戦するようになったIPO初値買いスキャルピングですが、今年もあれこれ検討はしてスルーする場合もありますが、いけそうな時はなるべく参戦し、実践しつつ検証していきたいと思います。

以下はほぼ去年書いた内容と同じですが、少しバージョンアップされているところがあります。

「IPO初値買いスキャルピング」という言葉だけ見ると、なにかこれは難しいテクニックでもいるのかと思う方もあるかもしれませんが、まったくそんなことはありません。

極めて単純で、単にIPO、新規公開の銘柄を初値で買って、すぐに売却するというだけのことです。

スキャルピングというのは「薄皮を剥ぐ」というような意味で、本来は細かい利幅での売買を繰り返すことによって利益を積み重ねていく投資手法のことを言うようです。
ですから、初値で買って即座に売るだけでは、本来的には「スキャルピング」という言い方をあてはめるのは適当ではないかもしれません。

が、利幅が薄く、短時間の売買という意味の共通性はあるので、こういう名前をつけています。←勝手にこう言っているだけです。
「IPOセカンダリー瞬殺小銭稼ぎ」という言い方もしていました。こちらの方がわかりやすいかもしれませんね^^;。

 この売買のよさは、

・高い勝率

・売買の時間軸が短く、比較的リスクが低い

・自分に適した金額でトレードできる

・単純、シンプルな売買である

というようなこが挙げられます。

以下に去年から今年のIPO銘柄のストックボードが示されています。
https://www.traders.co.jp/ipo_info/stockboard/stockboard.asp

これを見ると、9割程度の銘柄は初値からは多少なりとも上昇しており、初値買いでも利幅が薄ければ利益が取れた可能性が高いです。

だから、私自身の去年の22勝4敗というのは、勝率としては当たり前で、むしろやや低いぐらいということになります。

無論、売買完了後に株価が大きく上昇しても、その値幅の利益は取れなくなりますが、下落の損失も蒙りません。こうした意味では売買の時間軸、スパンを短くすることによって、リスク(価格の変動幅)はかなり低くなっていると言えます。

この売買は、基本的に現物売買であれば対象銘柄の1単位分の資金は必要ですが、それ以上の場合は自分に適したサイズでトレードすることができます。
私の場合は100万円程度が、低ストレスで売買できる金額なので、そのようにしています。

 この売買の難しさ、課題

・初値形成時にリアルタイムで値動きをウォッチしておく必要がある

・メンタル的に安定した状態で取り組むことが求められる

・損切りの判断、基準が難しい

「リアルタイムで値動きをウォッチしておく必要がある」と書きましたが、あらかじめ、逆指値なども含めて売買注文をセッティングしておく方法も可能かと思います。こうすれば、必ずしもリアルタイムで見ておく必要はありません。

私自身はリアルタイムで実際の状況をウォッチしながら売買したいです。そのため、それができないような状況の場合は、売買を見送るということになります。

これと同じ方法をとるのであれば、日中、仕事等でザラ場の値動きを見られない場合は、この売買は難しいです。

また、初値形成は、ちょっと目を離しているうちにいきなり寄って、そこからの値動きが急というようなこともありえます。ここは注意が必要で、売り買いの株数が近づいてきた場合、余裕をもってウォッチし売買注文が入れられるようにしておくべきです。

実は私はこの売買は高齢者に結構向いているのではないかと思っています。但し、当然のことながら認知症などではなく通常の判断が相応にすばやく的確にできるという前提でです。

この初値形成からの値動きや売買注文を出すあたりというのは、まあ、結構、脳細胞は活発に活動していると思いますし、実際、ボケ防止にはいいでしょう。時間的に余裕があれば、初値形成時の状況をウォッチすることもしやすいと思いますし。

ただ、初値直後の値動きというのは、売り買い入り乱れての乱戦模様になることもあり、短時間でかなりの値幅で株価が上下に動く場合があります。

そのため、あらかじめ売買プランを持ち、損切りも確実に実施するなど、安定したメンタルの状況で取り組まないと、そのバタバタした値動きに惑わされて、わけのわからん注文をしたり(売り買い逆とか)、下落したポジジョンを放置して損失が拡大してしまったりすることになりかねません。ここらは留意が必要です。

とりわけ、思惑がはずれて、いきなり株価が下落に転じた場合、どう判断するかというのは難しいところです。

というのは、初値がついた直後は、様子見の株主からの売りに押されて株価がやや下落するということは普通にあり、ここを経過した後に株価が上昇するというパターンが多い一方、単純にそこからさらにズルズルと株価が下落し、いわば「壁」になってしまった初値水準を超えられないという場合もあるからです。

この判断はなかなか難しく、すべてのIPO銘柄について参戦するのではなく、当初から不人気が想定される銘柄への参戦は見送るなど、一定の参戦判断基準をもった上で参加するのもよいと思います。

この売買は勝率は高くはなりますが、すべての売買で利益を挙げることは無理です。

であれば、いい「負け方」をすることが決定的に重要となります。10勝1敗でも、その負けで大敗で10勝の利益をすべて吐き出すようでは意味がないですから。

それとともに、私の課題は株価が上昇した場合に利益を伸ばす方法の工夫かなと思っています。

最近は1単元ではなく、複数単元、10単元などで参戦する場合がありますが、その時に、一部をスキャルピングで利益を確定し、一部は残して、トレーリングストップに移行するなど、売買の工夫を考えたいところです。

また、銘柄の人気度や独自性、需給状況(売りが出やすい銘柄かどうか)なども勘案しながら、参加の可否についてのルールを確立する、損切りの値幅等についての検討など、さらによい形にしていくことも課題です。

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