時差優待クロス考 異なった要素を複合させることの是非

時差優待クロス考 異なった要素を複合させることの是非

低リスクの運用方法としては優れている優待クロス

ということで、今日も17時とか19時には、なにか優待クロスで取れる銘柄はないかと探してみたりしています。が、この方法もかなり一般化し、人気銘柄については競争がさらに激化してきている印象があります。

それでも、他の運用方法、例えば、国債、社債などの利回りや預貯金と比較して、優待クロスは現状では相対的に低リスクのわりにはそこそこのリターンになる現金ポジジョンの回し方だと感じています。あれこれ優待が届くのは楽しいことでもありますし、それをきっかけに新しい経験が広がることもあります。

リスク要因

ただ、預貯金などと比較してリスクがないわけではありません。

同値で、かつ一般信用でクロスしている範囲においては、株価の値動きのリスクというのはないですし、逆日歩のように思っていたよりもコストが高くなって損失が生じるというようなケースもありません。

しかし、株主優待は業績と関わったり、また企業の考え方に変化があったりして、優待の設定がなくなるケースがあります。6月優待では2418ツカダがこのケースになりますね。

また、優待内容の価値が大きく損なわれるケースも考えられます。コロナウィルス関係で、交通機関の利用が大幅に減ったり、各種施設が閉鎖されたりすると、それと関係のある優待は価値が低くなります。これはそれなれのリスク要因と考えられます。ただ、このリスクはそんなに大きなものではなく、金額的に大きな損失を被る可能性はほとんどありません。

もちろん、自分の売買注文のミスとか勘違いで損失が生じることはありますが(^_^;)、これは自分自身のリスクで、別に優待クロスに限ったことではありません。

「優待ただ取り」ではなく、コストがかかる

優待クロスの取引はよく「優待タダ取り」というような言われ方をします。が、実際のところは金利や売買手数料のコストはかかっているわけで、

金利や売買手数料<優待価値

となるような売買をするということになります。

この売買は、通常の値動きのリスクをとったトレードとは異なり、細かい利益を着実に積み重ねていくような方法で、トレードとかインベストメントとは本質的に異なる、いわば単なる現金ポジジョンの回し方にすぎません。すぎませんが、リスク・リターンを考えれば、現状では相応に有利なものという判断です。

できれば、コスト以上の売買益が出る売買をからませれば、まさに「ただ取り」

ただ、これも、できれば、同値クロスではなくて、「高く売って安く買う」か「安く買って高く売る」かで、わずかでもトレードの要素を組み合わせて売却益を捻出し、それでクロス取引の売買手数料や金利分をまかなえれば、まさに「優待タダ取り」となります。

100株で10円-20円の値幅があれば、1,000円弱-2,000円弱程度の利益は捻出できます。場合によっては5円値幅程度で大丈夫という場合もかなりあるでしょう。こうなると、多分、値幅の小ささからこのコスト捻出のための細かな勝率の勝率は高くなるはずです。これはIPO初値買いスキャルピングの勝率が高くなるのと同様です。

値動きのリスクのない優待クロスに、値動きのリスクを持ち込み、後者の意味の方が大きくなることの是非

ただ、短期ではあれ、値動きのリスクをとったトレードの要素が加味されることになり、ここでは当然、損失を生じる可能性もあります。

昨日、結果として2206グリコの売買は時差クロスになりました。そもそも、注文取り消しを忘れていたことからのことで意図的なものではないですが、5,190円売→5,170円買の形になっていて、同値クロス分のコストはこれでまかなえています。ただ、これも結果的にはこうだったというだけで、この5,170円は昨日の安値、たまたまこれにひっかかりましたが、そこから株価はやや上昇し、全体の指数が大きく下落した今日も、最初の売値の5,190円よりも高いです。となると、ここで買ったのでは優待をもらっても損失が生じて意味がないということになります。

つまり、意図的に時差クロスでのコスト捻出を狙っても、うまくいかずに損失が生じる可能性があるということになり、優待クロスと短期トレードの意味やリスクの異なる売買を組み合わせると、結果として短期トレードの方のリスク・リターンが大きくなり、細かいけれども確実性の高い優待クロス取引の意味が薄れたり、消えたりしてしまう場合があるということになります。

当初からこれを認識して、高い勝率でカバーするということなら、それはそれでいいですが、個人的には、これはそれぞれ区別して単一の要素での取引とした方がスッキリはするような感じがします。まあ、ここらはどちらが良い、悪いということではなく、個々の好みの問題だと思いますが。

さてと、今日はどうですか。日興で小林製薬の在庫が復活してますね。今だと、取得コストは670円ぐらいですか。取得ポジジョンは100万弱必要です。まあ、自社商品で、コストに見合うといえば見合ってますので、お好みでどうぞというところでしょうか。こちら、ちょっと様子見ということにしておきます。

以下、去年の例。最近まで、この生葉の歯磨き粉を使っていましたが、これがまずい、しぶい・・・。なんか効きそうな雰囲気はありましたけど・・・。

本日到着の優待案内等 小林製薬、宝印刷、フジミインコーポレーテッド

 

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