7638NEW ART IRセミナー(3)海外展開の成否、日本型ブライダルジュエリーのビジネスモデル

7638NEW ART IRセミナー(3)海外展開の成否、日本型ブライダルジュエリーのビジネスモデル

さて、ブライダルジュエリー事業の利益率が高く、国内的にはビジネスモデルとして優れているものがあるとしても、全体としての日本市場は若年層人口そのものが減少し、成婚数も晩婚化等によって減少、結婚といっても様々な形があり、そうした中で、たとえNEW ARTに相応の強みがあったとしても、ここは小さくなるパイの取り合いにならざるをえません。

それでも国内市場は非常に重要であり、さらにシェアを拡大するべく出店をすすめていく方向性そのものは誤りではないとは思います。

ただ、大きな成長の可能性ということを考えると、やはりポイントは海外展開です。

それも、既にあまたの有名ブランドがひしめき、レッドオーシャン状態、入り込む余地も考えにくい欧米市場ではなく、下記のようにまずは台湾、そして香港、上海、シンガポールから東南アジアを見据えた展開、方向性も間違いではない、というか、出ていくのならそれはこの地域だろうなと思います。

台湾では既に旗艦店を出店しているということで、それなりにここのコストが大きいようです。ただ、デパート等への出店はコスト的な負担はそんなに大きくならず、海外部門も現状ですでに当面ずっと赤字が継続するような出資のみが先行するような状態ではないようです。

また、一定の利益を確保する中で、香港市場、あるいはシンガポール市場へ上場し、それにより資金調達もしていきたいという展望があります。

丁寧な接客、カウンセリング的な対応、顧客満足度の重視等、日本株のいわば「おもてなし」的なスタイルでの個別のセミオーダー的なブライダルジュエリーを決して安くない相応の対価を支払って購入してもらうという、これを日本型と言っていいのかどうかわくわかりませんが、こうしたブライダルジュエリーのビジネスモデルがどこまで日本以外、だけど日本に近い地域でどう受け入れられ、評価されるのか、ここがよくわからないと同時に、注目点でもあります。

コロナウイルス感染症の影響もあり、事業展開には遅れが出る部分、伸び悩みの部分も見えてくる可能性は十分にあります。が、3-5年ぐらいのスパンで、ちょっと状況を見守りつつ、海外事業の状況について、また会社のIRの方にも聞いてみたいと思います。

これまでの業績等のことも含めて、既にちょっと質問も送っていますので、なにか返信があればその趣旨などはまた紹介できればと思います。

つづく。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です