7638NEW ART HOLDINGSについて考えてみる(3)

7638NEW ART HOLDINGSについて考えてみる(3)

NEW ARTは現在、4つの事業区分があり、それぞれ別の事業を展開しています。

基本的には売上の8割以上はジュエリー関係であり、利益はここ以外の事業セグメントは赤字だったりするので、実質、現状としてはほとんどがブライダルジュエリー事業か支えている形になっています。

ジュエリー・アート事業
ヘルス&ビューティー
スポーツ
フィンテック

ジュエリーといっても、ここの事業はブライダルジュエリー、エンゲージリングやマリッジリングに集中しており、一般向けの、例えばテレビショッピングでよく出てくるような「お値打ちの商品、お安くしときます。」的な商売ではありません。

イスラエルにダイヤモンド仕入れの会社も持ち、デザイン、加工も自社で行い、コンシェルジュが丁寧に顧客の要望に寄り添った対応をし、いわば満足、納得して、「言い値」で商品を買ってもらう、そういうビジネスモデルです。

2021.3ではこのジュエリーの事業セグメントは売上161億に対して利益28億、利益率が17%以上で、ビジネスモデルとしても、実績としても堅実です。

それに対して、ビューティー、内容としてはエステの方は、コロナの影響も直撃し、人材育成もなかなか難しく、利益率云々以前に基本的に利益が出ていない「お荷物」状態となっています。M&Aで取り込んだ事業ですが、特にジュエリーとのシナジー効果があるわけでもなく、この事業を現状の形のまま継続していくのがよいのか、大きく改善する見通しが持てるのか、あれこれ疑問があります。ここについては直近の決算短信でもちょっとふれられています。これは後述。

スポーツというのはゴルフクラブのブランドがあるのですが、ここも利益が出ていません。

フィンテックというのはよくわかりませんが、最近注力している分野のアートオークションなどと関係があるかな。ここもまたあとで見ます。

とりあえず中心はブライダルジュエリーですから、ここの全体像をまず理解しておかないといけません。

ブライダルジュエリーって、若年層の人口は減少しており、結婚もいろんな形態があって、これまでどおりの形ではない部分もあり、基本的に市場全体が縮小傾向ではないのか。その中で、いかに努力したところで高い成長は難しいのではないか。これが、ハワード・マークス的に言えば「一時的思考」です。

学生マンションのジェイエスビーもですが、全体のマーケットそのものが大きく拡大しないとしても、その中で堅実なビジネスを展開することはできるし、成長の可能性もあります。

ブライダルジュエリー市場規模については、下記のようなレポートがありました。こちら。
全体としての市場規模は、一気にではないですが、徐々に縮小傾向であり、単価も下がっているようですから、そう簡単に国内ビジネスの拡大をすすめるわけにはいかなそうです。が、同じブライダルでも、結婚式場のようにコロナ直撃で惨憺たる状況というようなことはないという面もあります。

国内では、ブランドイメージを維持し、得意の丁寧な顧客対応に磨きをかけ、堅実な事業展開で利益をあげる。そして、ここから中長期的な成長のポイントになるのは海外展開ということになるのでしょう。この海外店舗の損益がどうなっているのか、細かい数字は把握していませんが、
現状は台湾、また香港、上海にも店舗を展開し、海外展開の中核の香港企業は香港市場での上場をめざしているということです。但し、これは数年前から言われているので、思惑どおり順調には事業展開がすすんでいない部分もあるのかもしれません。

ということで、ここでは

・ブライダルジュエリー事業全体の現状と見通し、特徴

・その中でのNEW ART HOLDINGSの位置、同業他社との比較。強みや課題。

・海外展開での成長の可能性。ビジネスモデル的に日本と同様の形で成長する可能性があるのか、それぞれの地域で独自の課題かあるのか。
 現状についての理解と成長の方向性。

といった点について、理解を深めておきたいところです。

つづく。

 

 

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