3480ジェイ・エス・ビー業績はいいが株主還元に消極的な企業への投資 株主総会を受けて(1)

ということで、3480ジェイ・エス・ビーです。

最新の有価証券報告書が出ていますので、また内容を確認しておきたいと思います。こちら。

前にも書きましたが、ここについての問題意識は「業績はいいが株主還元に消極的な企業への投資」は適切かどうかということです。

結論的に言えば、株主還元の姿勢に変化があると考えるなら投資のチャンスになると考えています。

ここは業績そのものは着実、堅調です。ビジネスモデルも意外と参入障壁があり、これまでの中で独自のノウハウを蓄積してきているところもあると思います。

が、株主還元については総還元性向20%、半分は自社株買いで現金配当は10%程度にすぎず、今年も社長が株主総会で質問に回答したように、この水準は平均と比較すれば低いです。

もちろん、株主還元の水準は単純に高ければいいというものでもありません。グロース系の急成長の途上の企業にあっては、利益が出てもそれを一々株主に返すのではなく積極的に成長のための投資に回した方がよい場合も多いです。

但し、ここは少々無理をしたとはいえプライム上場企業で、事業内容はストック型が主体で、着実にトップラインも利益も伸ばして成長しています。無論、自社物件取得等の投資に資金が必要なところはあるとはいえ、少なくともあと10%程度、資金として年間4-5億程度は株主還元の水準を高めてもよい、というか高めることが妥当だと考えています。

現状、ここの予想PERは10倍程度、配当利回りは1%を切っています。業績と比較してPERは高くはなく、配当利回りはかなり低い水準に留まっています。

ここの業績が一気に悪化するようなことは想定しにくいです。ここで、配当以外の施策も含めて株主還元により積極的な姿勢に転ずればマーケットの評価も現状よりは高まる可能性があると思っています。

続きでまた具体的に見ていきたいと思います。

つづく。

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