7794イーディーピー 決算短信と決算説明会資料から(3)

イーディーピーですが、今日は大きく上昇していました。なんでしょうね?。G7でロシア産ダイヤモンドの取引制限云々の話題も出たようですが・・。あとは既存株主のロックアップ解除が5/20だったようですが、これが特に何も無かったということぐらいでしょうか。

個人的には朝にこんな1,000円チャリーン売買を楽しみ的によくしています。

 

 

20233決算説明会資料の方を見ておきましょう。こちら。資料で注目したのは下記。

10ミリ以上の大型の比率がずっと高まっている傾向が継続しているのはそうなのですが、4Qは9ミリが増加し8ミリが減少しているのが顕著です。わずか1ミリの差とはいえ、プレートの面積、原石から宝飾用に加工された時のカラットの違いなどでかなりの違いがあり価格もかなり違うのではないかな、ここは。

こちらは今期の予想です。相変わらず、基本的には種結晶の一本足状態ではありますが、種結晶から一歩川下ー進んだ原石市場への参入が今後に向けての方向性としては大きいかもしれません。基板・ウエハのところも増えてはいますが、金額としてはわずかでまだ研究用というところでしょうか。

資料中のコメントは下記の点に注目。

売上予想についての検討内容
◆LGD用種結晶のビジネスは、一時的な落ち込みはあるものの、全体としては増加する見込み。

◆LGD原石は、LGD特有の宝飾品への展開を進め、これに使用する特殊形状原石を本年度に商品化する。生産設備の一部を転用して、量産体制を整える。

◆基板・ウエハは、進展しているダイヤモンド関連デバイスの要求に合致する製品を、供給する。量子デバイス用(111)基板や、縦型デバイス用低抵抗基板を量産するとともに、2インチウエハの開発を継続する。

◆ヒートシンクや光学部品としての利用に対応するため、研磨コストの低減を進め、市場要求に合致した形態や価格を実現する。

全体としてのビジネスの増加がどこまで利益の増加につながるのかはよくわからないというか、全体として増加してもここの利益の増加につながらない場合もあります。

原石については特殊形状原石というのがよくわからないですね。これは独自性がある差別化できる商品なのかどうか。原石というのはそもそもこういうものなのか。ここはIRさんに聞いてみましょうか。

ウエハとかデバイス関係はなお開発継続というところにとどまるが、ここは注力しないわけにはいかないところではあるでしょう。

考慮すべき事項
◇昨末からの小型LGDの供給過剰問題は、早晩解決される見通し。当社の種結晶生産能力が拡大していることから、思い切った価格政策を採ることも可能。

◇貿易管理令の改正によって、輸出品は製品ごと、国ごとの対応を行う必要があり、経産省ともコミュニケーションを取って、適切な対応を行う。

◇基板・ウエハの市場拡大は、急速に進みつつあり、当社が大型ウエハや低抵抗基板等の、新製品を実用化することが求められている。開発リソースをどれだけ増やすことが出来るかが、今後市場での当社の位置づけを決めると見られ、人員増強と開発設備投資を検討している。

ここでの注目は「思い切った価格政策」ですね。つまり低価格で高品質の製品を小型のところでは供給して、競合他社を圧倒するような戦略をとる可能性があるということでしょうか。

「大型ウエハや低抵抗基板等の、新製品を実用化」はもうここは人もお金もつぎ込んで、すすめていくしかないというところでしょうが、近い将来的には大手企業とのアライアンス等いろんな可能性が考えられるところかと思います。すぐに利益にならなくても、株価材料としてはここはとりあげられるところが多く、これをどう株価の評価に加えて考えるのかはよくわからないところではありますが、直近の業績に貢献しないからといって無視するのがよいとも思わないです。ここがやはり材料性や独自性という点で面白いところではありますので。

なお、以前の会社資料で、既に16x16mmの大型単結晶の試作に成功ということが書かれていました。種結晶も、これまで商品化されていない大型のものを商品化していく方向はあると思うのですが、最新の資料ではここについての直接の言及はなかったです。ここもIRに聞いてみるところかなと思います。

とりあえずここまで、また有価証券報告書が出たらしっかり読んでおきましょう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です