新NISAはだだの「制度」で、それでリスクが減るわけでもないのだけど・・

先日行った書店の店頭の状況です。そんなに大きな書店ではないのですが、新NISA関係の書籍や雑誌がいっぱいです。

なにか新制度のアナウンス以来、NISAがとりあげられることがやたらと多くなりました。で、積み立て対象といえばオルカンにS&P500ですか。

制度拡充はいいのですが、それで値動きのある金融商品で運用することのリスクが減るわけでもありません。ここでいうリスクとは値動きの幅の可能性ということで、つまりは投資信託であれ個別銘柄であれ株式等に投資することはこの値動きの幅の可能性を受け入れるということになります。

NISAでの運用は利益が非課税というメリットはあるものの、損失が生じた場合は他の利益と相殺することはできません。

市場は急落、暴落することがあります。過去のデータは基本的にはこれからを予測するための確度の高い材料にはなりません。都合のよい情報ばかりを鵜呑みにして、新しく運用を開始した人がメンタル面も含めて厳しい状況にならないか、本来はそのあたりの相応の「覚悟」がスタート時に必要かと思いますが、ちょっと心配になったりします。

私自身は相談を受けた時には、「余裕があるなら積み立ては別にオルカンでいいと思うけれど、株への投資だから株式市場全体が急落すれば含み損になることもある。あと、少額でいいから個別銘柄をちょっと買ってみたらどうかな。興味関心があれこれ広がると思う。NTT100株とかでいいから。」とか言うようにしています。

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