「安く買って高く売る」(あるいはその逆)、というより「(できれば)安く買って持っている」
「安く買って高く売る」(あるいはその逆)、というより「(できれば)安く買って持っている」
株式投資は結局「安く買って高く売る」(逆に、先に高く売っておいてから安く買う=信用取引)だよねとかよく言われるのですが、ここ数年は意識としては「(できれば)安く買って持っている」という方が強くなっている感じがします。
別に「安く買って高く売る」がうまくできればそれはそれでいいのですが、結局のところ、個人的に大きめの利益なり資産形成に貢献しているのは、保有を継続している銘柄の株価が上昇している中長期のインベストメントの形のものが多いのです。
どのあたりの株価が「安い」のかの判断はなかなか難しいです。むしろ、逆に極端に割高であることを避ける方がわかりやすいかと思います。なので「まとも」な企業の株を、少なくとも極端に割高な水準ではなく、できればなるべく安く買うことで保有を継続する、それで全体としてはリスクに見合うリターンはそこそこあると考えていいのではないかと思います。
どんな形で自分に合うか、自分が好きかは人それぞれ違うのでいろんなスタイルがあるのは当然でそれでいいと思います。個人的には株式投資をはじめて25年以上たったここまできて自分に合っているのはやはり個別銘柄へのインベストメントの形での中長期投資で、個々の企業の事業内容、ビジネスモデル、その成長の可能性等についてあれこれ考えてみるのが自分にとっては面白いと思うようになっています。別に最初からこの形をめざしたわけではなく、優待クロスとかIPO投資も含めて結果としてこうなったというだけのことですが。
今年の株式等の売買回数は家族分も含めると2,200回ぐらいになります。が、このほとんどは優待クロスのためのもので、ポートフォリオ組み入れ銘柄の売買はごくわずか、それも保有株の一部を細かく売ったり買ったりしているだけです。だから全体としてはポートフォリオを維持しているだけというのが実態です。
IPOの方は当たったら売るだけで、セカンダリーの売買は「楽しみ」的な意味が大きく、資産運用のメインのところからははずれます。これはこれで少しは考えながら実践していますが。
個々の企業の事業内容、ビジネスモデル、その成長の可能性等についてあれこれ考えてみるというのはそれ自体がエンターティンメントになるので、やはりここを深めていくということが資産運用の中心課題ということになるかと思います。