IRセミナー 3416ピクスタ 明快さと可能性を買う(2)
IRセミナー 3416ピクスタ 明快さと可能性を買う(2)
これは図書館本。亡くなられた瀧本哲史さんの著作で、イノベーションを起こすための組織づくりについて述べています。強者の論理という感じがしましたが、面白かったです。
この中で
「強いチームをつくるには、冒険者となって、ビジョンとストーリーを語れ。ビジョンを作るうえでもっとも大切なことは、「でかすぎる絵を描くこと」。勇気を持って、ぶちあげろ。」p208-209
と書かれています。
さて、ピクスタの企業理念は?。「でかすぎる絵を描くこと」はできているのか?。
「企業理念 才能をつなぎ、世界をポジティブにする
グループビジョン 世界中の才能をつなげる クリエイティブプラットフォームを創造していく」
んー、わかるようなわからないような・・・。
「デジカメとネットの普及で、多くのアマチュアカメラマンが高品質な写真をインターネット上で共有できるようになった
→
アマチュア・府問わず誰もがインターネットを通じて、自分の才能を発揮して活躍できる場の提供」
これだと「でかすぎる」とまではいきませんが具体的でわかりやすいです。
現状、素材点数は4700万点以上、クリエイター数は30万人以上。日本関連素材の保有数は圧倒的No.1だそうです。
つまり、プロ、アマを問わず、登録したクリエイターは写真や動画等、デジタルコンテンツを売れる可能性がある、自分の作品がいろんな場で使われる可能性がある。これは面白いです。しかも、多くの人の人生を変える可能性がある。単に、ちょっと小遣いが稼げたとかということだけでなく、もっといろんな広がりができる可能性があります。
が、ピクスタってどこまで知られてますか?。私自身、銘柄としてはIPOの時にここは聞いたことはありましたが、以後、特に気にしたことはなかったです。デジカメは好きだし、ネットも毎日使って見てはいますが、それでも知らない。
「日本関連素材の保有数は圧倒的No.1」という状況をさらに強める、広げる。そのためにはクリエーターそのものを増やす。ただ、一般的な意味でのきれいな写真、いい写真と「売れる」写真というのは、重なるところはあっても意味が違うんでしょう。
ここ、知名度をあげ、クリエイター数を増やし、素材の保有数を増やするためのいろんな工夫ができそゔですが。
テーマを決めての「売る」ための写真コンテストをネット上で定期的に実施するとか、カメラ雑誌、写真雑誌、写真サイトとかとタイアップした取り組みをするとか。
IRセミナーのプレゼンも、もっと色々工夫ができそうです。
今回の話は、わかりやすくはあるけど、そんな強いインパクトがあるという感じでもなかったです。
どうするか。素材の写真の例、特徴的なものをもっとドーンと出す、普通のいい写真、きれいな写真との違いとか。
それがどれだけどう売れたのか、売れるのか、それは誰がどうして提供したものなのか、そういう成功事例の具体的なストーリーを示して、代表的クリエーターさんのコメントとかインタビューなんかも入れる。具体性とわかりやすさと意外感、そういう演出と「ここは伸びる」「可能性がある」と思わせる説得力。
人と人がつながり、それがさらにつながりを広げていくような仕組みづくり。単にクリエイターの数を増やすだけでなく、そのスキルアップをはかる。
んー、ばらばらしてきました・・・。もうちょっとあれこれ整理して考えてみましょうか。
つづく。