エンド・オブ・ライフ
図書館本。
訪問医療に熱心に取り組んでいた看護師、彼自身が不治の病を得て亡くなるまでの経過を、著者自身の経験や著者が取材の中で出会った人たちの姿をまじえながら、丁寧に描いた一冊。2020年の本屋大賞のノンフィクション大賞を取った作品です。
これは一気に読んでしまいました。色々、思うことや考えることはあります。それは、ちょうど自分自身の親世代が亡くなるような時期に来ているということもあるし、私自身が経験してきたことの反映でもあるのでしょう。例えば、入院させたらそこの看護があまりにひどくげんなりしたというようなくだりは私自身が父親を入院させた病院での経験と重なりました(結局、その病院からは無理を承知で強引に退院させましたが)。
自分自身はどう死んでいくのか、死んでいきたいのか、それは裏返せば、どう生きるか、生きたいのかということでもあるのだと思いました。
しんどいけれど、よい一冊。