IRセミナー 2924イフジ産業 食品の中間原料である液卵専業 その強みと課題とは?(3)

イフジ産業の中長期の目標は2030年度までに現在の販売数量6.5万トンを8万トンにし、業界シェアを15%から20%まで高めようというものです。社長は達成は可能だろうとコメントしていました。

このために準備として、まず供給体制強化のための設備投資。2026.3期には30億の設備投資を計画。また、賃金をはじめとする労働条件を改善し人材を確保する人的資本投資をあげています。意外感はない常識的な対応のように思われます。

液卵の使用量が急激に増加することがない状況で生産量を増やしシェアを高めるのにはどうしたらいいか。

ひとつは同業他社のM&A。
ひとつは他社のシェアを奪うこと。零細な同業者は淘汰されている状況もあるようです。
さらには液卵の用途を拡大すること。

どこが中心ですかと聞くと、他社のシェアを奪うことだそうです。そのためのポイントはと聞くと「総合力」だと。

液卵は、一定の品質のものの製造を継続し、顧客の求めに応じて必要な量を必要な時に確実に顧客に届ける、いわば「汎用品」の部分と、個々の顧客の求めに応じて製造する特注品、「カスタム」的な製品があるように思いますが、まず、「汎用品」のところできちんと利益が出せることを大切にしたいと言われていました。

また、需給関係で卵の価格が高騰したような時、実際に卵そのものがないような時は、顧客は価格がいくら高くなっても液卵を入手したいような場合があり、そういう時に利益の幅を大きくするような価格設定をすることもできるかもしれないがも「適正」な利益ということを考えて対応したいといったことも言われていました。つまり、顧客がどうしても液卵などの製品が欲しいような厳しい状況の時に、「ずるく」儲けるようなことはしないということでしょう。

全体として汎用品を重視し、顧客との関係を大事にし、また卵の価格の変動そのものに左右されない、基本的に堅実で着実なビジネスをすすめているように感じられました。

すぐに大きな売上、利益につながるようなことは目先はなくても、卵殻膜などの活用、卵白プロテインの製品化など卵の活用の可能性を広げる取り組みをすすめているのもよいです。

今回の資料の中では、液卵が具体的にどのような最終的な食品の中でどのように使われているのか、売上の比率としてはどのような食品の対象が多いのかといった写真も含めたわかりやすい資料があるとよりよかったかなと思います。で、そうした顧客の最終製品を優待品として提供するようなことも検討してもらいたいですね。

また、汎用品とカスタム品、それぞれの特徴とか重視している点といったことについても触れてもいいかなと思いました。

この「たまご」関係の銘柄としては、別に卵の部分だけを重視しているわけでもないですが、味の素やキユーピーを少し保有しています。ここにイフジ産業も加えて「卵ミニポートフォリオ」にするのもいいかもしれないですね。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です