市場サイクルを極める 勝率を高める王道の投資哲学
市場サイクルを極める 勝率を高める王道の投資哲学 | |
クリエーター情報なし | |
日本経済新聞出版社 |
この著者のリチャード・マークスの本。
幅広い、一般的な投資指南本としては、下記の書籍はとてもよいです。短期売買云々とかテクニック云々の話ではないですが、一読をおすすめします。
投資で一番大切な20の教え―賢い投資家になるための隠れた常識 | |
クリエーター情報なし | |
日本経済新聞出版社 |
上記の本がとてもよかったので、この本は、珍しく^^;購入しました。といっても、多分、優待の図書カード、クオカードで買ったと思いますが。
結論的に言うと、これは「投資で一番大切な20の教え」を熟読しておれば、それでいいかなという印象でした。
内容は株式、債券、不動産、バブル等々につて、そのサイクルを説明しつつ、徹底した逆張り投資をすすめる内容です。
株式市場が絶好調で、イケイケドンドン状態の時は、逆にリスクが高まり撤退も検討する時期であり、逆に、暴落で意気消沈、底が見えないような
状態の時は、掘り出し物を安く買えるチャンスだというわけ。
ただ、明らかにこのような状態の時というのはそんなにあるものでもなく、心理的なブレッシャーに打ち勝ち、この投資を貫徹するのは難しく、
限界があるということも、正直に著述されているところにとても好感を持ちました。
マーケットの細かな挙動にふりまわされての売買を抑制するためには、本書は一読の価値はありますし、とりわけアホな買い、とびつき買い、
「今買わないと・・」的な買いで、大きな損失を被るようなことは、本書をしっかり読んでおけば減少するでしょう。
投資スタンスとしては、私も基本的には逆張り傾向なので、共感するところはかなり多かったです。
いい本ではあります。ただ、繰り返しになりますが、まず「投資で一番大切な20の教え」でいいかなとも思いました。