新サイト立ち上げ記念 株式投資で考えてきたこと(4)記録、記録、記録

新サイト立ち上げ記念 株式投資で考えてきたこと(4)記録、記録、記録

1996年の株式投資開始以来、一部未記載はあるものの、日本株とREITについては、原則としてすべての売買を売買手数料や金利も含めて記載するようにしています。

まず、時系列で簡潔に銘柄と株価、証券会社等を記載し、次に個別銘柄ごとの売買記録を手数料等も含めて記載しています。

エクセルで年ごとの時系列の売買記録のファイルと1000番代ごとに分けられた個別銘柄の売買記録のファイルが蓄積されていくことになります。

で、これはHTML形式で保存し、ブラウザから参照できるようにしています。

実は私の証券会社の口座はすべて一般口座になっています。

最初は特に意図があってそうしたわけではないのですが、今はもうこの形に慣れてしまいました。
一般口座だと売買の損益等は原則として毎年必ず確定申告をしなければなりません。となると、上記の個別銘柄の記録を怠っていると、あとでやたらと面倒なことになります。
そのため、記録はあまりためこまずに早めに記録していくようにしています。

別に難しいことではないのですが、一昨年からは優待クロスの売買を頻回にするようになってきて、売買回数が大きく増加しています。
また、信用取引の場合、最終的な決済が完了しないと細かいコストが確定しないということもあり、3月末、9月末などの売買回数が多くなる時期はこの記録をきっちりしておくことは面倒だったりもします。

しかし、この記録をきっちりしておき、それをいつでも参照できるようにしておくメリットはかなり大きいと感じています。

それは、

・記録をいつでも参照できるようにしておくことで、銘柄ごとの売買や損益を常に把握しておくことができる。

・売却時の税負担や年間の損益の状況を判断した上で売買することができる。

といったことがあります。

このあたりをなんとなく、ザックリでしていると、売買も、なんとなく、ザックリになってしまいがちになるのではないかと思います。

私の場合は通常のポートフォリオの売買は「売り上がり・買い下がり」の分割売買を基本にしています。
その場合の基準となるのは自分の売買です。あまり自分の売買記録にこだわるのは、悪い意味でのアンカリング効果になってしまうような可能性もありますが、一定の比率での買い下がり、売り上がりをすすめていくためには、自分の売買記録をいつでも参照できるようなっていることが私の場合は必要です。

また、現在保有している銘柄のほとんどは含み益の状態となっています。
というのは、損失が出ている銘柄については年末の計算で利益と相殺して税負担を軽減するようにしているからで、結果的に含み益の銘柄がポートフォリオに残る形になっているわけです。

となると、保有している銘柄売却すると税負担が生じる場合が多くなります。個別銘柄の記録を見ると、なんとなくの感覚とは異なり、税負担が非常に重くなる銘柄があったりします。となると、その税負担をしてまで売却する意味が薄いように感じられて売却を思いとどまったりすることもあります。

また、売買記録をつけておきくと、あとから自分の売買をふりかえることができます。
だいたい、大きな損失が出る時は自分の判断や売買方法に間違いやド下手なところがあることが多いのです。ところが、その時はそのことに気がつかない。あとから売買記録を冷静にながめて見ると気づけることがあったりします。

特定口座の場合は、確定申告の必要がない場合もあると思いますし、細かい売買手数料等までの記載はしなくてもいいですが、自分の売買記録のすべてをすぐに確認できるようにしておくことはやはり意味が大きいと思います。

つづく。

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