マネックス「次世代の金融商品・未来の投資サービスについて話し合おう!」を考える(2)

マネックス「次世代の金融商品・未来の投資サービスについて話し合おう!」を考える(2)

中長期的な視点での合理的で低コストの資産運用という視点 インデックスファンドを中心とした投資

これはもう現在、様々な商品が提案されてきています。基本的にはこれは低コストのインデックスファンドを中心とした商品(その組み合わせ)で、そこにiDeCoや積み立てNISAといった税制上有利なしくみを組み合わせるという形が主流でしょう。

インデックスファンドを中心とした投資というのはかなり一般化し、その勢力を拡大してきているように見えます。経済は成長するという前提で、やはり低コストインデックスファンドは現状では極めて有力な商品となります。

その組み合わせのためにはAIとかロボアドバイザー的サービスを組み合わせるというのは現にあるのだろうし、それは今後、さらに使いやすく、かつ、合理的なものへと発展していくでしょう。この流れは基本的には止まらないと思われます。

投資家側のニーズ

中長期で一定のリスクをとりつつ低コストでの資産形成をはかりたい、だけれど、そうしたことにはなるべく時間を使わないでおきたい。そんなことよりも、しなければならないことやしたいことはたくさんあり、時間はそちらの方に使いたい、こういったニーズは確実にあり、それは比率としては高くなってきているのではないかな。ただ、国内においては若年層の人口というのは比率的には少ないので、絶対数としてどこまでこうした投資家層が伸びるのかというのはよくわからないですね。

それと同時に、こうした商品は低コストで合理的であることが求められますから、様々な形で証券会社側も省力化したサービスは進むでしょうが、なかなかこれだけでは証券会社自身の収益性は高まってこないという、根本的なところでの難しさがあります。

証券会社の収益

では、証券会社はどうして収益を確保しますか?。

今までどおり、コスト(販売手数料や信託報酬など)が高いアクティブの投資信託を売りますか。

どこかの生命保険のようにそのコストや収益の中味の情報公開が不十分で、実際、なにがどうなっているのかわからない、仕組債という名の、売る側にとっては有利で買う側はリスクに見合ったリターンが得られているとは限らない商品を売りますか。仕組債については、証券会社は「一定のリスクをとって相応のリターンを得ようとする投資家層のニーズに応える商品」とか言いそうですが、こうしたものは一般的な債券とは異なるもので、個人的には「債」という名前をつけるのはちょっと(かなり)違うのではないかと思っています。仕組債が実際にどういう方法で組成され、この販売によってどれだけの利益が証券会社側にあるのか、あったのかという情報開示はきちんとされていますかね。通常の投資信託であれば、このコストの割合はともかく、収益構造については明らかなものが多いと思いますが。

ではファンドラップはどうか?。こうした一任勘定的なサービスというのもニーズは相応にあると思います。が、現状の商品は基本的には投資信託の組み合わせでしかなく、そのコストは現状では高いです。成功報酬型であれば一定納得できるという投資家もあるかもしれませんが、現在はそのコストは運用がうまくいこうかいくまいが、比率としては一定というものが多いのではないか。

投資家が負担するコストが証券会社の利益の源泉であるという構造そのものは変わりますかね。投資家と証券会社がその利益を分け合うという形であれば、これは投資家のコストが証券会社の利益という構造とは本質的に違うものになりえるのか、あるいは本来なら投資家が受け取れるべき利益が減っているということで、利益の分け合いでも構造は同じなのか?。コストを低くしても、パイが大きくなることで収益そのものは増加するような形というのがありえるのか(インデックスファンドの信託報酬等のコストの低下というのはこういう発想で実施されているのかと思っていますが)。いろいろ疑問はつきず、専門的な知識がないので、よくわからないことも多いです。

本当の「コンサルティング」の実現は可能か?

長期的な資産運用のために、個々の状況や要望に応じて、本当に有益なコンサルタント的取り組みがきちんとできれば、そこに投資家側が一定のコスト負担をするということについては合理性があるかもしれません。そこにAIなどが活躍する余地というのは十分にあるでしょう。

ただ、私自身は比較的長期(25年近く)にわたって証券会社の支店でのコンサルティングコースでの取引もしていますが、本当に深いところでの有益なコンサルタント的な助言というのは証券会社から得たことは残念ながら一度もないです。こちらが資産の一覧、状況やその見通し、運用の方針等を示した自分自身の運用のレポート的なまとめを示しても、感心されるばかりで、それに対する分析や評価、意見等のコメントは営業担当者からは一切ありませんでした。
それは、営業担当者というのは独立したFPではなくて、基本的には商品を売る担当者でしかないというのが、今の営業担当者の基本的な立ち位置ですから、しょうがないところはあります。

たまたまですが、私の営業担当は、ここ最近の二人については、それぞれ5年以上同じ人であり、変更というのは少ないです。いずれも誠実で、この担当してもらっている期間の間の、営業としての成長が感じられることもありました。当方の運用方針については相応の理解をしてくれていますから、新しい投資信託などをやたらとすすめてくる営業電話をかけてきたりするようなこともありませんしね(そんなことをしても無駄だとわかってもらっているということ)。

しかし、深いところまで運用について相談できるような人でもないのです。これは、まあ、現状では一般的なことかもしれませんが。こうしたことも、これからはかなり個々のニーズに応じた程度のところまではAIで代替できるようになるかと思います。が、最後は「人」の要素というのも残るのではないか?。というか、残した方がいいのではないかとも思います。

逆に言うと、ここらに「「次世代の金融商品・未来の投資サービス」のヒントがありそうです。ここは次に考える、投資で「楽しみ」や「広がり」をつくるという視点の方とも関わる部分だと思います。

ただ、マネックスということで考えた場合、やはりネット証券としての方向性やスタイルということを考えないといけません。この「人」の部分というのはネット証券の場合はやはり対面型の支店での対応と同様のことをすすめるのはなかなか困難であり、そもそもそのような方向性を持たないという考え方もありえます。ニーズはあっても、それは取り組まないという判断も当然ありますから。

 

つづく。

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