特別支援教育 2 特別支援学校教員にとって必要な資質とは?

特別支援教育 2 特別支援学校教員にとって必要な資質とは?

☆特別支援学校の教員をめざされている方で、検索等からこの記事を見てくださる方があるようです。

以下の内容は2012年に書いたものです。その趣旨は今も有効だと考えています。私自身は25年程度、養護学校、特別支援学校の教員をしていました。現在はすでに現場から離れていますが、その中でいろんな出会いと別れがあり、いろんなことを感じてきました。その中の一部をここに書いています。

このサイトは雑多な内容を書きなぐっています。特別支援教育関連の内容はあまり多くありませんが、右側のカテゴリー分類のところから「特別支援教育」を選択、クリックしていただくと、関連記事のみが一括して表示されますので、よかったら御覧ください。

ここまで、2019.5記載。

以下、本文。

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これは以前にどこかでもう書いたのだけれど、数年前、同僚の先生と「特別支援学校の教員にとって大事なことはどういうことかな」という話をしたことがあります。別にあらたまってしたわけではなくて、雑談的にですが。

単純に言うなら
「児童・生徒の実態や課題を正しく把握し、それに基づいて適切な指導ができること」なんていうことになるのでしょうけど。それはそうで、これについてはまた書こうかなと思いますが、

私がその話の中で挙げた大事なことは「共感する力」です。

それは、もちろん子どもたちに共感するということもありますし、保護者に共感するということもあります。

「やったー」「できたなー」「なんだろう?」「おかしいなぁ!」「大変やったね」「頑張ったね」「しんどかったね」言葉で共感を表現することはできます。
また、共感したふりをすることもできます。それはそれで大事なこともあるかと思いますが、根っこのところで、本当に「共感する」ことができるでしょうか?。場合によっては、これは難しいことがあるかもしれない。

でも、特別支援学校の教員にとっては、この根っこのところでの共感する力というのはすごく大事だと思います。

もうひとつ挙げたのは「幅広い文化や芸術にふれ、そこから色々なことやものを吸収できる」というようなこと。

学校教育というのは文化を伝えるという意味が大きい。それは特別支援教育でも同様ですが、あらかじめ定められた一定の内容を基本にして授業をすすめるというよりも、クラスや個々の子どもらの実態に応じた授業を自分たちで創造していかなければならないという面が大きいです。

そういう時に、文化を伝える側の教員の中に、その豊かな蓄積や多くの引き出しを持っていなくて、どうして豊かな授業がつくれるのか。まあ、これは自戒の念もこめて書いてるのだけれども。

音楽、歌や演奏、とりあげる題材、話す言葉や台詞、使う教材や教具、それらのすべてが必然的に教職員、教職員集団の文化を反映してしまうことになる。

としたら、それは小説でも、絵本でも、音楽でも、演劇でも、映画でも、絵画でも、陶芸でも、木工でも、とにかく幅広い文化に広くふれてそこから何かを吸収すること、自分の中に取り入れ幅を広げることはとても大事になる。

ひとつの事について深く追求していくのもよいし、幅広く様々な経験を広げるのもよい。一見、日々の教育活動と直接には関わりがないように思えることがあるかもしれませんが、それは何かの形で日々の実践の中に生きてくることというのはあると思います。

だから、やはり「いい文化」に、何がそうなのかは難しいですが、あー、食文化というのも非常に大事ね、ふれる機会というのは大事にし常にそういう志向を持っていたいものだと思います。

有名な谷川俊太郎さんの詩です。特別支援教育の視点で、読んでみてほしいです。

「 生きる

谷川俊太郎

生きているということ

いま生きているということ

それはのどがかわくということ

木漏れ日がまぶしいということ

ふっと或るメロディを思い出すということ

くしゃみをすること

あなたと手をつなぐこと

生きているということ

いま生きているということ

それはミニスカート

それはプラネタリウム

それはヨハン・シュトラウス

それはピカソ

それはアルプス

すべての美しいものに出会うということ

そして
かくされた悪を注意深くこばむこと

生きているということ

いま生きているということ

泣けるということ

笑えるということ

怒れるということ

自由ということ

生きているということ

いま生きているということ

いま遠くで犬が吠えるということ

いま地球が廻っているということ

いまどこかで産声があがるということ

いまどこかで兵士が傷つくということ

いまぶらんこがゆれているということ

いまいまがすぎてゆくこと

生きているということ

いま生きてるということ

鳥ははばたくということ

海はとどろくということ

かたつむりははうということ

人は愛するということ

あなたの手のぬくみ

いのちということ」

特別支援教育 2 特別支援学校教員にとって必要な資質とは?” に対して3件のコメントがあります。

  1. 岸本正美 より:

    ほぼ満点です。
     「必要な資質」に関しては、了解します。
    しかし、「資質」だけでは、半分は不足です。謂わば、「教員としての実際体験最低でも2~3年間」そして、「学校や家庭での困難を苦しみ抜いて克服した実体験を最低でも1~2回している人が、これからの教員として採用基準に入れるべきです。
     そして、昔は「組合活動みたいなチームワークが楽しく思える人」も必要条件です。
     今の採用基準も「無政府主義的」で推移加減過ぎます。「孤立無援社会」で生き残れる競争力なんて、ほぼ不要に近い筈です。
     大阪も京都も教育のトップが可笑しいと嘆いている毎日です。

  2. 通り須賀りん より:

    ありがとうございます!
     通りすがりで、拝読させて頂きました。

     資質の部分、とても参考になりました。 ありがとうございました!

  3. 伏見の光 より:

    コメントありがとうございました
    古い記事ですが、時々検索で出てくるのか、見てくれる方がおられます。内容については、今も同じように思っています。

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