IRセミナー 5949ユニプレス(2)インパクトのあるプレゼンの工夫を

IRセミナー 5949ユニプレス(2)インパクトのあるプレゼンの工夫を

車種構成が業績に影響 高強度材の比率増加

プレゼンの資料の中には説明がなくて後で質問したのですが、事業報告書の中には営業利益の増減要因のグラフが掲載されていました。

この中で「操業度及び車種構成変化等」という要因があり、これが2017年度と2018年度の比較で52億程度営業利益が減る要因となっています。

これは例えば同じ日産車向けであっても、車種により利益が異なるというようなことですね。
あとで具体的にちょっと聞いてみたのですが、日産が安く中国市場で出している特定の車種についてはユニプレスの利益も少なめ、逆に電池のケースまでてがけているEVのリーフ向けの売上が伸びると利益の増大につながりやすい、そうした車種による違いがあるということでした。

製品の中では、今後はさらに高強度材の比率が増加する可能性が高く、これと関わっての技術開発もすすめているということです。

あと、ここは日本製鉄が大株主で、ここから部材の原料となる鋼材、鋼板等を買っているのかと思っていたら、こうした原材料の部材については完成車メーカーの方で用意されるということで、原材料の価格変動等は直接は業績には関わってこないということだそうです。これは知りませんでした。

直接、話を聞いて、あとで質問したりすると、やはりあれこれ知らないことがわかったりします。そこがいいところです。

ただ、私以外で質問されたのは1名だけでした。しょせん素人の個人投資家ですから、業界の人と比べたら、まあ、なにもわかっていないような状態で当然ですから、別に、こんなことを聞いたら恥ずかしいとか思う必要はなくて、無理にでも何か聞いてみた方が自分の印象にも残るのでいいと思うのですけどねー。

インパクトのあるプレゼンの工夫を

ここのプレゼン全体の印象は「まじめ」というものでした。悪く言えば、やや平板でインパクトに欠けます。

事業内容は、「車の骨格となるプレス部品をつくってます」ということですから、一般消費者向けの製品を作っているわけではないBtoBの企業としてはわかりやすいのではないかと思います。

「プレスを究めて、プレスを越える。」というのが経営理念ということなので、どう究めて、どう越えるのか、動画等を含めて、一般の人が知らないような、機械の動きとか技術とかを紹介して、よりインパクトがある、見てびっくりとか、へぇーと感心するとか、そういう工夫があるとよいかと思います。

どでかいプレスの機械のことなんて、一般の個人は知らないですしね。

個人向けのIRセミナーは継続的に実施されているようなので、すぐに直接的な効果などは見出しにくいところがあっても、今後も継続していただけたらと思います。

投資判断 あえて積極的にここを選択する理由が薄いが・・

逆張り的に安いところから買っていくというのが投資スタイルとしては好きですが、いくら株価が下落して相応に割安感があるとはいえ、現状では日産向けが中心となるここを特にここから積極的に買っていく理由が見出しにくいです。

さらに悪材料が出て株価が大きく下落したようなタイミングを狙うという発想はあるかもしれないですが・・・。

しかし、であれば、完成車メーカーの銘柄でいいではないかというところもあり、自動車部品メーカーから選択するのであれば、さらに割安感が顕著で、インカムゲインの利回りが高いところもありという感じです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です