特別支援教育 13 授業「三匹のやぎのがらがらどん」と「じごくのそうべえ」

 「がらがらどん」は前々年度、「じごくのそうべえ」は前年度にした授業です。

 これは授業の展開、内容について、両者を比較しながら考えてみても面白いところがあるのですが、それはおいといて、そもそもの授業の設定の仕方とか、その発想について考えてみます。

 「がらがらどん」も「そうべえ」も、これは題材としては絵本のお話を授業の設定に使っているわけです。こういう方法はよくします。
いきなりオリジナルで授業の展開を考えていくよりも、授業のねらいにそった形で、こうした物語の流れを「流用」する方が授業を作りやすいという面があります。決め台詞なんかも入れやすいですしね。

 ですが、授業を作っていく時の基本的な発想としては、まず、この授業の中心的なねらいは何か、何を此方側ははたらきかけとして行うの?、子どもらに何をどう感じてもらってどう活動してほしいの? ということがきちんと定まっていないといけない。

 だから、それは「がらがらどん」の授業をしたい、「そうべえ」の授業をしたいということではないわけです、最初の発想としてはね。

 ここのところが曖昧だと、授業としてはお話、絵本の流れにそって進んでいるけど、で、個々の子どもにって、この授業で一番大切なポイントは?、と聞かれた時に「えーと・・」となつてしまう。そうじゃなくて、間髪入れずに「この子はこれです!」と断言できるようであってほしいわけです。

 実はこの2つの授業は、用いた教材で共通しているものがあります。

 それは、ビニールだか布だか、工事用の材料がまかれていた芯である、円柱状の長いダンボールの筒です。これがいっぱいあったのです。

 これ、床にいっぱいしきつめて、その上で寝っ転がってごろごろすると、気持ちいいというか、痛いというか。これは大人がね。

 ダイレクトの筒の上ということでは、刺激が強すぎる。じゃあ、合板をしいてもっと安定した場をつくって、で、子どもがその上に乗って、板が時にゆっくり、時に速く、また時に小刻みに、時に大きく動いたりする、そういうはたらきかけをしたらどうだろうか、トランポリンなどでの縦、上下の揺れというのはこれまでもわりとあるけれど、左右にいろんな動きをする板の上で自分で体を支えるとか、その感覚を感じ取るとか、そういう経験、感覚はあまりなかったのではないかなぁ・・、そういうことを経験させたい、 こういうことが授業の中心的なポイントの一つ、基本の発想でした。

 で、前年度。円筒状のボール紙を利用したのは同じ。だけど、上に乗せるものを柔らかいマットに変えました。こうすると、下の筒が動く感じがかなりダイレクトに伝わる。自分一人では移動はできない子どもたちであったこともあって、感覚的に感じ取ることをより重視した設定にしたということです。

 この2つの授業、実は題材を入れ替えても(「がらがらどん」の授業を「そうべえ」の授業という設定にしても)、ねらいを大きく変えることなく、行うことができたと思います。

 つまり、授業を考える時は、題材とか季節的なテーマとかから入るのではなくて、「なにをしたいか」という中心的なねらいから考えていきましょうということですね。

 無論、その時々に合わせて「体育大会に向けて」とか「文化祭に向けて」とか、色々設定上の制約というか考えなければいけないことがある場合があります。ですが、それを優先して形として流すような授業をすると、場合によっては、子どもが置き去りにされます・・。

特別支援教育 13 授業「三匹のやぎのがらがらどん」と「じごくのそうべえ」” に対して2件のコメントがあります。

  1. ボチボチ より:

    これ、覚えています!
    何か、テントに子どもさんを順に入るような設定でしたね。
     「研究授業」の一場面でもありましたね。

  2. 伏見の光 より:

    いいえ
    それは違う授業です。

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