6677エスケーエレクトロニクス IRに聞いたことなど

6677エスケーエレクトロニクス IRに聞いたことなど

明日が株主総会のここですが、下記は当方からの問い合わせの返信内容について、当方の理解によりまとめたものです。

株価のことなど、わかりきったような形どおりの返信しかなく、やはり、現在の受注状況、競合と利益率、新分野など「生」であれこれ聞いてみたいなぁというところがありました。ここは、現状の保有株数は些少ですが、引き続き注目していきます。

 

液晶10世代以上と有機ELのフォトマスクについて

→構成比などの具体的な数値についてはは事業戦略上非開示。

顧客の新工場(第10世代以上、有機EL)稼働開始に伴い第10世代以上用や有機EL用のフォトマスク需要が拡大する見込み。
昨年度(2019年9月期)より第10世代以上用のマスク市場にフォトマスクメーカーが進出してきており今後は競争が本格化するものと推測。

第10世代以上用のフォトマスクを製造する装置は基本的に同じシリーズのものを使用しているので競合メーカーにおいて技術開発が進むと製品の差別化は難しくなる。

これまでの実績や価格競争力などにより、継続して受注できるよう努力していく。

顧客としては、フォトマスクは一般的には一社からの購買よりも複数社からの方が、価格交渉や調達リスク(天災や工場ストップなど)を回避できる可能性が高まるので、複数メーカーから調達されているのではないかと推測される。

パネルメーカー毎に異なる仕様を掴んでいること、難易度が高いフォトマスクについても納入実績があるということ、先行して第10世代用のフォトマスク製造装置を導入しているので装置の償却負担が少なく価格競争力がある点などが先行者としての優位性として挙げられる。

 

・設備投資については今後も継続することが見込まれるか

→今後も有機ELパネルの開発に向けたフォトマスク需要は拡大することが見込まれるので一定程度の設備更新が必要。
当社の業績や市場の動向などを踏まえて投資実施の判断をするので、年度により投資額が大きく変動する可能性はある。

・短期的に利益が出ても、利益と比較しての配当額、配当性向が低くなっているような印象があるが、全体としてR&Dもですが、装置産業的な側面が大きいと理解してよいか。

装置産業的な側面も大きいとの理解はその通り。そのため売上高や利益に対して設備投資額(装置購入や周辺環境整備など)が大きくなる傾向にある。短期的に利益を確保できても、中長期的にはパネル市場の動向などを踏まえて、今後の設備投資のために資金を留保する必要がある。

 

・RFIDタグとプリンテッドエレクトロニクスの事業の黒字化、収益貢献の可能性、その目処や時期

→両分野ともに事業規模はまだ小さく事業化を推し進めている段階。事業化・黒字化の時期については回答を控える。

・現状の株価に対する認識 特定分野に依存しているとはいえ、割安すぎないか?企業としての認識は?

→株価は、当社業績や経営状況の他、一般的な経済要因や市場動向等との複合的要因により形成されるものと理解している。

 

・知名度向上策、株主優待の導入等、また個人向けIRセミナーの実施等

→現時点では株主優待の導入など予定なし。費用対効果などをしっかりと検討のうえ、実施の判断をする。

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本日、日刊工業新聞では「エスケーエレ、脳卒中リハビリ装置で海外開拓 中国で薬事申請」という記事が掲載されていました。

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