IPO投資の基本 確率と判断(1)
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IPO投資の基本 確率と判断(1)
1月はまたIPOはお休みですが、2月、とりあえず大和主幹事のジモティに期待です。
ということで、IPO投資の基本的な考え方について、再度、整理しておきます。
ここで言うIPO投資とは「公募・売出株を当初募集のところで取得して、初値前後で売却し利益を得る」という売買による投資方法のことです。
確率を高める 支店口座の場合
上記の売買方法であれば、とにかく、まずは「公募・売出株を当初募集のところで取得」しないことには始まりません。
では、取得するための確率を高めるにはどうすればいいでしょうか。まず、支店、店頭の口座とネット口座では対応の方法が異なります。
豊富な資金を支店口座で運用し、担当者との関係も深く、支店の側の求める金融商品、投資信託、ファンドラップ、仕組債等を相応のロットで購入することを厭わないような場合は、実質バーター的に国内大手証券であれば、有望な小型株IPOの公募株の配分を受けることができる場合があると思われます。
今はバーターで配分できると公言することはできないようです。損失補てんとか利益供与と取られるようなことはだめですしね。ただ、私の担当くんも「ファンドラップの契約があったりすると配分しやすい」というような言い方はしてました。実質的にはこの形は現在もあると思われます。
この方法は、結局、高コストの「不合理」な金融商品を買うということになります。それも、100万とか200万とかではない、少なくともこの5倍、あるいは桁違いでの購入ということになるでしょう。
この方法が取れて、それがいいと判断する人は実行すればいいと思います。ただ、支払うコストと、リターンを比較すれば、必ずしも見合わないという場合も多そうです。
私自身は支店の口座には通常はせいぜい3,000万程度の預かり資産しかありません。で、コストの高い、買う合理性を見出しにくい金融商品は買いません。それは上記の投資信託、ファンドラップ、仕組債等ということになります。
つまり、私は支店にとってはろくに利益をもたらさない顧客ということになります。となると、いくら主幹事であっても、小型の有望IPOが支店から配分されるということはほとんどない(25年ほどをふりかえればそこそこはありますが)ということになります。
ということで、このバーター戦法、「肉を切らせて骨を断つ」みたいなこと(例えが違う?)はしないということです。また、多くの資金が少ない個人投資家はしたくてもこの戦法は取れません。
じゃあ、どうしますか?。
つづく。