すみません、金利ってなんですか?
図書館本。
金利、株式、年金、保険、税金等、お金と関わるあれこれについて、対話形式で平易に解説した内容となっています。
非常にわかりやすく、内容的には中学校の社会科プラスαといったところでしょうか。
平易なのはいいのですが、あまりに単純化しすぎて、ちょっとどうかというような記述も散見されます。
例えば、
p172
「じゃあ、もし「株をやる」となった場合、なにかアドバイスをお願いします。
そうですね。2つのスタンスがあると覚えておいてください。1つめは「インデックスファンドのような、分散効果がある投資をする」というローリスク・ローリターンな安定路線。2つめは「将来性が見込める企業などの株を自ら選んで買う」ハイリスク・ハイリターンで博打的な路線。」
うーん・・・。ツッコミどころ満載です。2つに分けるなら、インベストとトレードの違いでしょう。
インデックスファンドがローリスク・ローリターンで、個別株投資はハイリスク・ハイリターンという区分は、ほとんど聞いたことがないです^^;。まあ、この書き方は率直に言って間違いかと。しかも、個別株投資は「博打的な路線」だそうですよ。入門書的な内容だけに、この書き方は逆にちょっと問題というか、不適切だと感じます。まあ、著者自身の認識がこうなんでしょう。他にも、平易に書いているつもりで、一般論とは異なる著者自身の見解が前面に出ているようなところもあり、疑問点が多い本でした。