投資に役立つ羽生善治の言葉(3)←「僕たちが何者でもなかった頃の話をしよう」より

P66~

「挑戦にはリスクがつきものです。よく、成功するためには「リスクを取らなくてはいけない」と言いますが、今までとは百八十度違うことをいきなり始めるのは、リスクを取るというよりも無謀だということになるのではないでしょうか。

リスクとは、自動車のアクセルのようなものです。運転のうまい人は、アクセルを強く踏んでも事故を起こしませんが、それは、どのぐらいまでならスピードを出しても自分で対応できるかを知って、いいタイミングでブレーキを踏むことができるからです。

どこまでアクセルを踏んで、どこでブレーキを踏むか。適切な判断ができるかが、挑戦をスムーズに続けられるかどうかに関わってくるのでしょう。
(中略)
より小さな違いがほぼ正確にわかるようになると、きわどいれーけれど、「ここはまだ大丈夫゛だ」という感覚が身についてくる。つまり、リスクがとれる範囲が広がるんですね。見ている人がものすごく大胆な手だと思ったとしても、指している本人としては、堅実に勝負をすすめている場合があります。ですから、リスクを小さくしながら挑戦をしていくには、非常に月並みですけれども、コツコツとスキルや能力を上げていくしかない。これに尽きると思います。」

ここはもうそのままです。金融商品におけるリスクとは値動きの幅の可能性のこと、つまり大きく値上がりしたり値下がりしたりする可能性があるものはリスクが高いということらしいですが、感覚的には、「どれだけ損する可能性が大きいか」というのがリスクの大小というところがあります。

人から見れば「よくそんなことを!」と見えることが本人にとっては別に普通のことだったりするというようなことは、投資の世界に限らず、色々ありますよね。

ということで、羽生さんの講演記録からの内容はここまで、

投資に間接的に役立つという意味では下記のような本も面白いです。少なくともアホくさい爆騰銘柄本とかよりは。

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