投資に役立つ羽生善治の言葉(2)←「僕たちが何者でもなかった頃の話をしよう」より

P62~

「では、挑戦を続けていくために必要なことは何でしょうか。

ひとつには、「様々な種類の物差しを持つ」ということではないかと、私は思います。

(中略)

その物差しには、長いものから短いものまであって、例えば、子どものときに竹馬に乗るために一週間練習して乗れるようになったとしたら、これは「一週間」という短い物差しを一つ身につけたということです。あるいは、英語がうまくなるために三年間勉強した経験があれば、それは「三年間」という長い物差しを身につけたといえるでしょう。

(中略)

日々の生活の中で、長いものから短いものまで、たくさんの物差しを持つことが、今後、何かに挑戦していくときに、必要以上に不安にならない、考えすぎないために大事な要素になります。

もうひとつ、挑戦を続けていくときに、支えになるものがあります。(中略)

何かに挑戦していくとき、ただ結果だけを求めていると、どうしてもうまくいかなくて、苦しくなってしまうことがあります。ですから、そのプロセスの中で、「ああ、これってすごい!おもろしい!」とか「やる価値があるなあ」といった感動を見つけられるかどうか。それが、挑戦しつづけていくときの大きな原動力になると思います。」

個人的に、投資は船団を組んで大洋をいく航海のようなものだと思っていますが、その時、短い時間軸での目標や方向性を考えて行動したりすることもあれば、長い時間軸での判断を考えることもあります。

感動ということでいえば、大きな感動とまではいかなくても、なにを楽しいこと、面白いことと意識して継続できるかということは、なににおいてもですが、投資において重要なことかなと思います。

テクニカル分析が面白くてアート的解釈の部分も含めて深めて考えていく意味や価値があると思えばそれはそこをつっこんでいけばいいし、個別企業のファンダメンタルズ、ビジネスモデルや収益性、独自性などをつきつめて考えてみるのが面白いと思えば、それはそこを深めていければいい。個人的な視点は、とてもつきつめるというようなところまではいきませんが、後者の方にあります。

つづく。

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