「公開価格割れIPOの初値買い」考 人気銘柄よりもむしろ低リスク?
基本的に公開価格割れとなるIPOは人気がないわけで、初値からの短期での大幅な株価上昇というのは望み薄です。
こういう銘柄はセカンダリーのところでも気分的には買いにくいです。
が、セカンダリー、それも初値買いからのスキャルピングであれば、別に公開価格割れであるかどうかは問題ではなく、初値から求めるところまで株価が上昇するかどうかが問題です。
主幹事が引受価格での「誠意」買いを出している場合、そこがそれなりに防波堤としての役割を果たす場合もあります。但し、売りの勢いが強い津波状態となると、防波堤などいとも簡単に突破されてしまう場合もあります。ここらは売り買いの板の株数を見ていればおよそイメージはできる場合があるかと思います。
公開価格割れの銘柄の場合、公開価格で当初のところで配分を受けた投資家はどうしても損失を出したくないという意識が強くなりがちです。
そのため、とりあえず有無をいわさぬ成行売りがなくなったあとは、公開価格かそのちょっと上あたりまでは、売りが薄くなりがちということも考えられ、初値からこの公開価格までのあたりはスルスルっと軽く株価が上昇する可能性が高いようにも思います。
このあたりを考えると、もちろん銘柄によりますが、公開価格割れのIPOの初値買いスキャルピングは初値形成が2日目とか3日目になって、もうここから買い上がるのは怖いなーというような水準まで株価が上昇する、品薄の人気銘柄IPOよりもリスクが低いかもしれません。
というような視点も持ちながら、また見ていきたいと思います。