Adaptive Markets 適応的市場仮説: 危機の時代の金融常識(3)

Adaptive Markets 適応的市場仮説: 危機の時代の金融常識(3)

じわじわと読み進めています。他の本と併読したりしているので、あまり進みません、そんなに読みにくいということもないのですが・・・。

150ページあたりまで来ましたが、内容は行動経済学関係のところ。行動経済学の基礎的な知見で、人が様々な合理的とは言いかねる行動をすることがあるのはわかったと。

じゃあ、それはなんでなのということで、研究の方向性としては脳の機能について解明していこうということになるのは、それはそれで当然かなと思います。

先日、私自身もお世話になったMRIですが、これは脳の血流などを測定するのにも使える。で、どういう時にどういう脳の部位が活発に活動しているのかといった研究がすすめられ、今ではかなりのことが(というか、ごく一部のことかもしれませんが)解明されつつあるようです。

まあ、このあたりのことは感覚的にもあれこれ感じるところはあります。IPOの初値買いスキャルピングの初値形成からその直後のメンタルの状態というのは、いわば博打的興奮状態にあります。別に博打だからダメとかいうことはありません。わかってしている分には、別にこれはこれでいいと思っています。

「寄るのか、寄らないのか、寄りそうで寄らないんかーい!」みたいなのとか「騰がるか、下がるか。下がるんかーい、そこから騰がるんかい、やれやれ、えー、そんなに騰がるんかい、と思ったら下がるんかいっ!」みたいな時の脳の状態と、PFに組み入れを考えている個別銘柄のビジネスモデルについて検討をしている時では、脳の中で使われている部位、活発な部位というのは明らかに違うとは思いますからね^^;。

トレーダーについてこんな記述がありました。P.137

儲かっても損しても強烈な反応をするとの結果が出た人は、そうでない人よりずっと成績が悪かった。加えて、「内在性」-自分の人生に降りかかる、いろんな出来事の原因を、たまたまよりもむしろ自分がやったことに求める傾向-の指標が高い人は、低い人に比べてずっと成績が悪かった。そうしたパターンから、いいトレーダーが何ができているかわかる。感情の反応を人よりコントロールできること、だ。トレーディングの結果をあまり自分のせい(とかおかげとか)にしない能力だ。

うん、わかるような気がします。

私自身は「感情の反応を人よりコントロールできる」とは思わないですが、マーケットに関することについては感応度、気持ちの振れ幅の度合いは、昔よりはずっと小さくなっているようには思います。
騰落どちらでも「あーもそんなこともあるよねー」というように感じることが多くなりました。ほとんどのことはこの範囲とも言えます。

引き続き、じわじわと読んでいきます。

 

 

 

 

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