来週の方針(2)株主総会 3480ジェイ・エス・ビー

来週の方針(2)株主総会 3480ジェイ・エス・ビー

コロナで自粛要請もわかるが・・・

来週は参加予定の株主総会が2つあります。1つが27日のジェイ・エス・ビーで、もうひとつが翌28日のシステム ディです。

いずれもコロナ云々と関わっての出席の自粛要請のような文言が総会の案内にはありました。このような時期ですので趣旨はわかるのですが、株主総会出席は、直接質問したり、意見を伝えたりする機会でもありますし、株主としての重要な権利の一つです。

もちろん自分自身の体調が良くない場合などは出席は自粛しますが、そうでない場合、相応の感染症対策は企業側もするでしょうし、こちらも当然のエチケットはわきまえるということで、両社とも地元が本社の企業でもあるので、現段階では出席を考えています。

IRの対応への疑問点

なお、既にここで何度か書いていると思いますが、ジェイ・エス・ビーのIRの対応には、あれこれ疑問点があります。ここで満足がいくような対応がなされていれば出席も見合わせたかもしれません。

・会社のIRのサイトから質問してもなかなか返答が返ってこないことがあった。
月曜に質問を送付して、金曜までまったくなんのリアクションもなし。通常のビジネスであればこんなことは考えられないこと。こちらの質問自体が送付できていなかったか不安になるような状況。返答が遅くなるのなら、その旨をまず知らせるなどのことはすぐできるはずで、そういうことすらできていない場合があった。
逆の例は、最近だとフジミインコーポレーテッド。質問をメールでした翌日の午前には直電で回答。システム ディさんも社長自ら返信をくれたりすることがあります。

・株主還元の「目標」とか、株式分割後の流動性の向上についての評価等を聞いても、率直な回答が得られない。

よく言えば慎重、悪く言うと形式的で対応が遅く率直さに欠けるような対応の場合があるということです。

総会質問メモ

あと、何点か質問等もあり。以下、質問項目メモ。

・新社長の経営方針

もっとも重視すること、大切にすることはどういうことか。端的に。

・株主還元の方針について

連結配当性向20%を目標として明示しておきながら、その水準には遠い配当しか出さずに、株主還元の方針そのものを連結総還元性向に変更されたと理解しているが、その理由はなんでしょうか。
「連結配当性向20%を目標」の「目標」というのはどういう意味なのか。将来的にできたらいいけど的な努力目標なのか、特段の理由がなければその目標を達成するという到達目標、必達目標的なものなのか。これは基本的には後者であるべきで、そうであるなら、御社自身が定めた目標について達成しようと思えばできる状況なのにそれをしないという矛盾したような状況になっていなかったか。

また、20%という株主還元の水準というのはどうしてこの水準なのか。これは東証一部の平均、あるいは不動産というセクターの平均からしても低い。例えば、事業内容が似ている毎日コムネットの配当性向35%ぐらいあるはず。←PER15倍、ジェイ・エス・ビーより高い。

事業内容、業績も、安定的であり着実さがあるように見えます。であれば今後はこの株主還元の水準そのものを見直す可能性もあるのか。あるいは業績を大きく改善させてそのことにより還元額そのものを増大させていこうということで、水準そのものは当面は変更しないということか。

自社株買いとしどうする?

社外取締役の方は取締役会に参加しておられると思いますが、こうした株主還元と関わる諸点についてはどのような見解をお持ちでしょうか。可能であればコメントをいただきたいと思いますが。

・今後の経営方針について

新中期経営計画も見せてもらったが、幅広い内容の記述で、なにが最重点の施策か見えにくい。
「DX化︓Web完結モデルの確立」が最重点?。M&Aも含めて学生向け物件の管理戸数増加を徹底して追求するのか、学生以外の単身者とか留学生向けとかいった形で、対象者の幅を広げていくことを重視したり、利益率向上を重点にするのか。
高齢者向け施設、あまり急に拡大していこうという方針ではないように見える。ここは現状維持が基本?。効率性が悪いということはない?。学生さん向けの支援など賃貸とは異なる周辺領域については当面は利益貢献までいかなくても広げていく?。

・企業の認知度について

学生の間ではUniLifeのブランドはそれなりに知られているのかなと思いますが、個人投資家の間での認知度は高いとは言えない。
自分自身、地元なので京都学生情報センターは知っていたが、それとジェイ・エス・ビーはつながっていなかった。
個人投資家の人に「ジェイ・エス・ビー」と言ってもすぐわかる人はまれ。JCB、カードの会社?、JSR、あー、半導体関係?。

御社自身、投資家間における自社の認知度についてどのような認識があり、どのような課題があると考えているか。

具体的な改善の方策は?

日本証券アナリスト協会のIRセミナー、資料やプレゼンの方法で改善の余地あり、高齢の方が多くて寝ている。

戦略的な株主優待の活用

現金配当を上回るような過度な優待は株主還元とし疑問だが、京都本社であり、学生さんが入居されているという特性を生かしての優待の設定をしてはどうか。入居者にメリットがある優待とか地域特性を生かした優待とか。個人投資家へのアピール度は高い。

個人投資家にも長期的に株主になってもらいたいということなら、導入当初はともかくそれ以後は長期保有のみを優待対象とするなどの形もあると思うので、検討の上、独自性のある優待の設定もしてほしいと思うが。主幹事証券などからの提案は?。

実際、どこまでどうするかはわかりませんが、上記のようなことを考えています。

ここは、事業そのものはともかく、IR等の投資家、株主対応には不十分さがあり、非効率性が残っているように思えます。逆に言えば、そうした企業の方が注目度が高まれば評価改善余地があり、投資対象としては有望という発想もあるかなと思います。

 

 

 

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