個別銘柄への投資は楽しい 時々大きな成果にもつながる
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個別銘柄への投資は楽しい 時々大きな成果にもつながる
株式投資 完全入門 「銘柄→潜在力→財務→事業評価」がわかる銘柄選択の極意
トレーダーズショップモニターで送ってもらった書籍を読んでいます。
投資対象となる個別銘柄の選定の方法についての内容です。まだ1/3程度しか読めていませんが、デルファイという個別企業の例を示しながらの解説で、内容は納得できるものかと思います。
ただ、やはり翻訳ものの隔靴掻痒勘はあります。こうした書籍の日本版がほしいです。
株式投資 完全入門 「銘柄→潜在力→財務→事業評価」がわかる銘柄選択の極意
つまらん!
で、改めて思うのですが、やはり個別銘柄への投資は楽しいです。そして、それは、時々大きな成果につながることもあります。
とりわけここ何年かで、投資の世界においてはインデックスファンドがかなり勢力を増しているように思います。低コストで必ず平均点がとれるインデックスファンドは商品として優れた特性があります。資産運用に特に「楽しみ」を求めたりはしないが、一定のリスクは取りながら合理的な資産運用をすすめたい人にとっては最も有力な選択肢となるでしょう。iDeCoや積み立てNISAと組み合わせれば税制的にも有利な運用がすすめられます。
しかし、私からしてみればこれです。
つまらん!のです。インデックスファンドは。
「インデックスファンドはどうしてはやってるんだ?」
「それは、低コストで合理的な資産運用ができ、長期・分散・積み立ての原則にそって・・・・」
「つまらん! おまえの話はつまらん!」
米国株はETFでちょっと保有してます。また、IPOなどでの短期売買はそれなりに面白いし負けない程度には勝てる可能性が高いです。優待クロスは現金の回し方としては現状ではよい方法だと思います。が、中心は日本株個別銘柄への投資です。なぜか?。私自身はそれが面白くて、結果として成果にもつながっているからです。
個別銘柄への投資を長く続けている方は、その中でいくつかの「大化け」銘柄に遭遇していることがあると思います。無論、逆に大敗もあるのですが、それを十分に補えるだけのテンバガーもあるはずです。私であればリログループやキーエンス、中国株の万科企業などがその代表で、この3銘柄で3,000万程度の利益は出ていると思います。数字に弱くて財務諸表などがきちんと読み込めないことなど様々な弱点はあれど、結局、「まとも」な個別銘柄への投資がここまでの資産運用での成果につながっています。そして、それをすすめることは様々な知見を広げる、知的好奇心にそった取り組みでもあり、そのこと自体がエンターティンメントになっています。なので、ここから離れる必要性や意味というのを感じませんし、むしろここを深めていくのがよいと思っています。
個別銘柄投資は楽しい 例えば6099エラン
例えばエラン。下記は1年ぐらい前の記事です。
直近の会社のIRの資料はここ。
病院の入院時の着替えとかタオルとか日常生活用品のセットの提供。そんな「普通」のことが利益になるの?。これがなるんですね。
ここの話を聞いてまず思ったのは、「あ、これ、関係する人みんなにメリットがあるやん」ということ。基本的にビジネスモデルの質がいい。
じゃあ、競合している会社は?。自分が通院している病院では他の会社がはいっていたみたい。ここからの成長戦略は?。あ、保険的なところを付け加えるというのはそりゃいいかも。
コロナで面会もしにくいような状況では、こうしたサービスの利用というのも増加するのかも・・・、とか、素人なりにあれこれ思いつくことがあります。
「なんで?」の疑問が投資のヒントになる
で、わからなかったら会社に聞いてみる。電話は敷居が高くても、今は大抵の企業がホームページにIR問い合わせの窓口を設けていますから気軽にあれこれ聞いてみることができます。別に耳寄り情報など聞けないですが、そのリアクションを投資の参考にすることはできますし知識は深まります。
こんな流れを面倒だと思うか、面白いと思うか。私は面白いと思います。なので、リアルのIRセミナーも、可能であれば最前列に座って、事後に質問タイムがあれば質問しますし、終了後にプレゼンテーターの人にところへいってあれこれ聞いてみたりすることもあります。最初から、なにを質問しようか考えながらプレゼンを聞くので眠くなるようなことはありません。学生時代の講義とは大違いです^^;。
だいたい自分自身が経験してきたこととか知っていることというのはそんなに幅広いことになることはまれでしょうから、様々な企業の話を聞くと「へー、そうなの」とか「なんで?」の連発になります。これは小学生とかが「なんで?」の質問を連発するのとそんなに意味としては変わらないかもしれない、そして2-3回、あるいは一回でも、質問をすれば、それはかなり本質的な問題にぶち当たることが多く、そこには投資の大きなヒントもあったりします。
テクニカル分析とやらの占いであれこれ売買タイミングとかを考えるよりも、その企業の事業内容、ビジネスモデル、その優位性とか参入障壁、今後の成長戦略と課題、そうしたことを考えてみる方が面白いです。また、継続的にこうしたことを考えたり見直したりすることが、その企業の株式の保有を継続するための力になったりもします。ただ、投資ということであるならば、単純に「ファン」にならないような意識は常に必要かと思います。あ、テクニカルが好きな人は、それはそれで別にいいと思うし、実際の売買に有効に活用されている方もあると思いますが。
というようなことで、私は少なくとも日本株についてはインデックスファンドを利用することはまずないでしょう。趣味と実益を兼ねたこの方法を変更する意味を感じないので。
ウォール街のランダム・ウォーカーのマルキール先生も、基本はインデックスファンド投資をすすめながら、「まあ、やりたいのはわかるし、やりたければやってみたら」的に個別銘柄への投資についても書いています。そして、その内容は版を重ねても消えることがなく、継続して原稿に含まれています。
個別銘柄への投資はフィールドが非常に広いです。そして、それを深堀りしていくことは自分自身の知識や経験が広がることにもなります。
インデックスファンドの投資もよいですが、やはり、個別銘柄への投資も少しは取り組んでみられたらいいのではないかと思います。