投資で利益を出している人たちが大事にしている 45の教え

図書館本。これはリクエストしたら入れてくれました。図書館が買ってくれたということです。

内容は、細かく短いフレーズに分けた投資入門書的内容。

基本的に内容の趣旨のほとんどには同意しますが、表現方法として、わかりやすくするという意図、意味かと思いますが、単純化した言い切り型の文言が目立ち、結果的に正確さを欠く記述が散見されるように思いました。

例えば・・・。

026ページ「つまり、長い期間投資を続けていれば、株価は必ずもとに戻ります。」→そうでしょうか。「まともな企業に長く投資を継続していれば、株価は一時的に急落するようなことがあっても元の合理的と考えられる水準にまでは戻ることが多い。」というぐらいが正しいのでは?。投資関係の書籍で「必ず」とか「絶対」という文言は禁句で、原則として用いるべきではないと私は思っています。

042ご婦人がスーパーの棚を見て投資判断をするという話が肯定的にでてきます。

この部分は下記の書籍に対するコメントと同様に感じました。

  ↓

 

「確かにこのような身近な様々な出来事をヒントとして銘柄を選択し、それで成功するということはありえます。というのは、目の前のリアルタイムの出来事は、確定した数字としての企業業績にはまだ反映されておらず、それが反映されるにはタイムラグが生じるからということが、一つの理由かと思います。

ただ、個人投資家は目の前の出来事を正確に、あるいは大きく間違うことなく判断する力がいつもあるとは限りません。目の前で気がついた、「発見」した出来事、状況は、企業業績という意味ではほとんど影響がないことかもしれません。逆にそんなことは周知のことで、既に株価に織り込まれていることかもしれません。それはこの場所だけのことで、他のところではそんなことは起こっていないことかもしれません。
つまりは、それでうまくいくこともあれば、うまくいかないこともある、その程度のことだということで、もしその身近なことをヒントにし株式投資に生かすというのであれば、リスク面も含めてその方法をより深めて示すのが適当だと思いますが、本書にはうまくいった個別の事例が列挙してあるだけで、一般化できるようなノウハウ、失敗しない方法、留意点などは十分には示されていません。

これは本書に限らず、「株で勝つ」でも同様ですが、あまりにこの方法論をうのみにするのは大きく間違う可能性があるという意味で危険です。」

278「その44まとめ 楽をして儲かる投資はない、利益はかいた汗の量に比例する!」→そうでしょうか。「楽をして儲かることもある。だが、努力なしにそれが長く継続することはまずない。利益とかいた汗の量は比例するとは限らない。どこまで利益が出るか、伸びるかを自分でコントロールすることはできず、そうしない方がよい場合もある。むしろ、損失は汗をかいた量に反比例するという方が実感に近い。」のではないでしょうか。

というように、全体として趣旨はわかるものの、記述を単純化しすぎている結果、雑であったり正確さにやや欠けるような記述がかなり多いように思いました。

投資で利益を出している人たちが大事にしている 45の教え” に対して2件のコメントがあります。

  1. はる より:

    時代や背景が違うのでしょう。

    米株はこれらが当てはまるように思います。

    日本株のみですと、そうはならないです。

  2. 伏見の光 より:

    今の米国株は史上最高値圏ですから、全体として「必ず戻る」ことにはなっているでしょうが、これからどうかはよくわかりませんね。長期停滞の時期に入らないとも限らない。
    まあ、先のことは基本的にはわからないというのが原則かと思います。

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