父さんが子供たちに7時間で教える株とお金儲けの教養。 前半

図書館本。

これはリクエストしような気がします。が、予約順は一番ではありませんでした。ということは、私より先にリクエストした人がいるということになります。

昨日借りてきましたが、200頁ぐらいまですぐに読めました。

というのは、この本の体裁は、父親が中高生の子どもに、株式投資や株式市場について解説するようなスタイルとなっているため、言葉がやさしく、またそんなに文字がぎっしりと詰まっているような編集でもないので、どんどん読めてしまうのです。

この本のよいところは、文章が平易なこと。実際、これは中高生ぐらいでも興味があればどんどん読めるし、理解も難しくないでしょう。もちろん、大学生でも、大人でもわかりやすいです。

内容は株式投資についての基本的な内容で、具体的に身近な企業なども多く紹介され、親しみやすいです。事業内容や企業業績、利益などの内容がベースになっており、いわゆるテクニカル分析とやらを星占いとして一蹴している点も小気味よいです(個人的に同感です)。

本書のような観点で株式投資や株式市場についての理解が深まり、興味を持つ人が増えるのはよいことかと思います。

ただ、ここまで読んできた中で一つだけ苦言を。

P.4「そして俺たちはどこかのタイミングで売る。株は上がるか下がるかしかなく、俺らは買うか売るかのどちらかしかできない。」

書いてあることは間違いではないのだけど、株式投資は「買って、売る」か「売って、買う」そのどちらかということではなくて、「買って持っている」というのもあるのです。別に売る必要がなければ売らなくていいんでね。

あと、確かに買うか売るかだけど、部分的に売るとか、試しに少し買うとか、一時的に売るとか、まあ、いろんな形があるんで、ここのところだけ読むと、「買った、売ったで、はい、儲かったか、損したか。」みたいにとらえられがち。意図的にそのように書いているところもあると思いますが、「買って持っている」というのは株式投資の本質的な一つのあり方で、それは丁半博打的トレードとはいわば対極にあるようなものなので、そのあたりのところは、ここから先の内容で触れられるのかもしれませんが、最初のところから丁寧に書いてほしいなという感じがしました。

つづく。

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