サイコロジー・オブ・マネー 一生お金に困らない「富」のマインドセットReview(6)12章~14章

サイコロジー・オブ・マネー 一生お金に困らない「富」のマインドセットReview(6)12章~14章

12章 サプライズ

予測できない大きな出来事によって世界も大きく変わるという話。それを事前に予測するのは無理。できても、たまたま。

で、歴史から学ぶへきは「予測」ではなく「一般論」という指摘です。どうなんだろう、「暴落に買い向かえ」というのは一般論なのか。テクニカル分析とやらはどうでしょう。PERやPBRはどうでしょう。

13章 誤りの余地

「誤りの余地」は攻めの戦略であるという指摘は納得しやすいです。余地というのは、ポジジョン的な余地ということもあるでしょうし、精神的な余裕ということも含まれるように思います。

現金のポジジョンを大きく持つことによって、その分、かなり余裕が生まれているように思います。そりゃフルインベストメントで勝負してうまくいけばリターンは大きいですが、いつでも自分自身が誤りをおかす可能性はあるわけですし、自分自身が大きな誤りを犯したりしなくても、大きな損失を被ることもあります。

P205「たとえば、現金を十分に保有することで誤りの余地を残しておき、別の資金で株式投資をするとしよう。この場合、ある戦略(現金)で余裕をつくっているので、別の戦略(株式)で厳しい状況が続いても、それを途中で投げ捨てることなく長く持続できる。一方、誤りの余地を儲けていない人は、株で失敗するとそれに耐えられず、ゲームオーバーになってしまう。」

私がしているのはまさにこれです。マーケットがどうなろうと、別に株を売らなければならなくなるような状況に陥ることはありませんので。もちろん、自分の判断で売ることはありますが。

14章 あなたは変わる

長期計画を立てていても、自分自身の、あるいは自分の周囲の、あるいは大きな外的環境の変化等があって、当初の計画を良くも悪くも、時に小さく、時に大きく変更しなければならないことはよくあります。というか、程度の差はあれ、当初の計画は変更することの方が多ま、それで普通です。

なので、あまり当初の計画にしばられるようなことはしない方がいいし、サンクスコスト、これだけお金も時間もかけたのだから・・、といったことにとらわれすぎないようにしたいものだと思います。

私自身の場合をふりかえれば、40代の後半ぐらいから、比較的早くフルタイムの仕事からは退くことを考えていました。それはその時点で夫婦フルタイムでの仕事の賃金による貯蓄と運用益により多少の資産があり、退職時に普通に退職金も入れば、まあ、今ぐらいの生活のペースを維持していくことは可能だと判断していたからです。それは実際そうで特に間違いではありませんでした。

が、実家に小さいアパートを建ててそれを運用するような形は、実家の片付けをすすめる中で思いつき、検討を開始して、たまたま今の形になったということで、早くから具体的に検討していたようなことではありませんでした。

まあ、なににつけ、後から考えてベストの選択を継続することなどできません。可能なのはその時々でbetterと思われる選択を続けていくようなことだけです。

結果的にそれはbetterですらなかったということもあるのですが、それはしょうがないところかと思います。そうであっても、大きな痛手とか被害につながらないような備えは可能な範囲でしておきたいものだと思います。

つづく。

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