キーエンス株主総会出席 詳報(1) 滝崎武光キーエンス名誉会長、一言もしゃべらず・・

前後の「遠足」部分も含めて、また書きますが、とりあえず、メインの株主総会の部分のみ詳しめにお知らせします。

全体の評価は、最初に書いたように「形式的、丁寧さに欠け、質問にまともに回答しない」というもので、いわゆる短時間のシャンシャン総会でした。

数少ない評価点をあげると、会場の選定やその設営が、いい意味でキーエンスらしいと感じられました。

会場の高槻市の高槻現代劇場文化ホール3階会議室というのは公立の普通の施設で、多分、ここを借りるコストも、大きなホテルの豪華な会議室を借りての株主総会などと比較すれば格安でしょう。また、会場の設営も極めて簡潔です。会場近くの路上で案内の社員さんがパネルをもって立っていたり、会場入り口には案内立て札があったりはしましたが、受付や会場内には装飾的なものは一切ありません。議長席の右に中田社長、左に滝崎名誉会長の席があり、あと、取締役、監査役が並ぶ形ですが、その席には水すらありません。

総会の事務局的なスタッフがその背後におられて会社によってはここにパソコン、モニター、各種資料などが山積みされ、スタッフも2桁以上の人数がいたりする場合もありますが、キーエンスの場合、背後のスタッフはわずか4名で、なにか法律関係の分厚い冊子のようなものがおかれているのみ、パソコンのモニターすらありません。

そもそも、プロジェクター等で会場内に動画や画像などを流すようなことは一切無く、口頭の説明のみです。

総会の参加者にも、おみやげはもちろんのこと、お茶や水の配布もありません。会場内、あるいは廊下にもそのようなものの用意はまったくありません。

いわば極めてシンプルな形をわざととっており、株主総会の不要な部分にコストをかけるより、事業内容の拡大に注力する方がよほど大事といった姿勢がうかがえるような会場の選定と設営でした。ここはいいのです。まあ、廊下にお茶ぐらいあってもいいかとは思いますが、おみやげもいらないし、会場もホテルとかでなくて全然かまいませんしね。

なお、参加者の方の座席はこのコロナの時期ということもあり、長椅子一つに一人が座る形で、机は全体で50脚程度、参加者50人分程度が並べられていました。

最終的にはほぼこの座席が全部埋まる50名程度の株主の参加があったと思われます。

定刻から総会が始まり、議案等は事前に配布したものを社長が読むか、「お手元の資料をご参照ください。」で、極めてあっさりと進行します。そもそもプロジェクター等の用意がなく、ただ口頭で話が進むのみです。その後の質疑応答についても、すべて社長が一人で対応し、挨拶なども含めて日本屈指の資産家でもあるカリスマ、滝崎名誉会長が言葉を発することは一切ありませんでした(座っているのみ)。まあ、間近で元気そうなお顔を見られただけでもよかったということにしておきましょうか(^_^;。

質疑とその返答等は次回に。

つづく。

 

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