めちゃくちゃ売れてる株の雑誌ザイが作った「株」入門 改訂版第3版
図書館本。
これ、リクエストして買ってもらった本です。いまさら「入門」でもないんですが、どんな記述がしてあるのか、ちょっと興味があったもので・・・。
例によってZaiだけに色とりどりの月刊の雑誌と似た編集になっています。
月刊の投資雑誌は、怪しいおすすめ銘柄系の情報誌をのぞけば、今は「日経マネー」と「Zai」でしょうか。個人的には、昔あった「マネージャパン」誌が若干のうさんくささを残しているようなところが好みだったのですが。「日経マネー」は真面目、「Zai」は色とりどりで初心者向けという印象があります。
本の方ですが、入門書としてはわりと簡潔でかつ実践的でもあるかなと思います。
ただ、
・インベストメントの「投資」と、トレードの「売買」あるいは「投機」を明確に意味の異なったものとして区別するような説明が薄い。
・冒頭から○○は何倍になった云々と、「夢のあるお話」を出し過ぎ
・身の回りのことに投資のヒントがある云々の例のピーター・リンチのお話の都合のよいところだけを抽出している。
(確かにそういう面はあるが、素人が身の回りの状況を的確に判断して投資に役立てるのはそんなにたやすいことでもない)
・メンタル面の重要性とか行動経済学の基礎的知見についてほとんどふれていない
といった点が入門書としては不十分、あるいは適切さに欠ける面があるかと思いました。
また、この色使いの編集が私はやはり苦手です(^_^;。