IRセミナー 3804システム ディ 着実、堅実 但し・・・評価☆☆☆★

地元京都が本社のソフトウェア会社で、2018年にIRセミナーをきっかけにして売買対象にしてポートフォリオに組み入れ、それ以来、IRセミナーも複数回参加し株主総会にも行っているところです。ただ、今年の株主総会は行けませんでしたが。

今の保有は500株だけで、買いコストは330円程度、時価は、えーと、1378円ですから、時価評価損益は+50万程度+配当等の分です。

最初にIRセミナーで話を聞いたのは創業者の堂山会長でした。マフィアのボスっぽい独特の風貌で(^_^;、魅力的なキャラクターの方でしたが急に亡くなられ、あとを継いだのが現在の社長。役員には創業者の長男の方も。

ここの事業内容等についてはもう何度も話は聞いていますので、およその概況については理解しているつもりです。

ここは特定の分野のソフトウェアについて高いシェアをとり、継続的に利用してもらうことでサポート契約でのストック型の安定収入を積み上げるとともに、ソフトウェアそのものはクラウドで提供することにより効率化をはかり利益率を高めることにつなげる、ほぼ基本のこのスタイルは確立した感があります。

売上高も着実に伸び、利益の額、利益率も高めてきています。堅実で着実、安定的に成長を続けており、今後もこの形ですすむことが基本ということになるでしょう。

質問もしてみましたが当面、公教育分野のソフトウエアが伸びそうという印象はそう間違いでもないようです。

また、M&A等も常に意識してはいるということで、具体的なことは現時点ではないですが、将来的には特定の分野のソフトで強みをもつ小規模な会社をM&Aで取り込むことも十分考えられそうです。着実さ、堅実さがここのよさではありますが、反面、一気に売上、利益を大きく伸ばすようなことは通常の事業の中では考えにくいので、自社ビルの隣のビルの購入で労働効率や労働環境を改善するのもよいと思いますがM&Aなども活用して事業を拡大してほしいところです。

また、最近、外国人株主が筆頭株主となったというリリースがありました。コンタクトがあるのか聞いてみましたが、あれこれ協議することはあるようです。ただ、別に無理な増配要求をつきつけてきたりするようなことはないようですが。

最近はここの株式は放置状態で別にそれでかまわないといえばそうなのですが、朝の9時前に気配を見ていると、ここは売り買いの差があって、すぐに株価がつかないことがあります。今年の最少は出来高が100株という日もありました。数百株という日も多いです。株価は暴騰するわけでも暴落するわけでもなく安定はしていますが、これではなかなかまとまった株数を売り買いすることは、その売り買いで株価を動かしてしまうようなことになりかねず、安心した投資対象にはなりません。

純投資でポートフォリオに組み入れている銘柄については、基本的には株主優待はどうでもいいのですが、ここはIRセミナーなどを丁寧に継続することはしてもらいつつ、知名度を高め、個人株主を増やして株式の流動性を高めるという意味で戦略的に株主優待の導入を検討してもよいと思います。

ここは現金配当については増加してきているとはいえ必ずしも配当性向は高くはありません。業務用のソフトウェアが商品ですから、一般の消費者に見える部分はほとんどありません。そのため、わかりやすい形で一般の個人投資家にアピールするポイントが少ないのです。

優待も単にクオカードを配るとかいうことならわずかでも現金配当を増やす方がましかと思いますが、例えば、京都が本社なのだからそれにちなんだ京都関係の商品、あるいは提供しているソフトウェアの関係から、教育とかスポーツに関わるようなグッズなど、何か事業の理解につながり、また中長期で株式を保有してもらえるような工夫をした優待を設定することは意味があるのではないかと思います。本業の部分で売上、利益を伸ばし、配当で還元する形が基本ということでいいと思いますが、また、この出来高なので投資対象としての株式の魅力も高めるような工夫も考えられるとよいかと思います。

どういう優待をどの程度の株数で設定すれば、どの程度株式の需要が増加して個人株主が増加し、株価にはどれだけのインパクトがあるかなどといったことは主幹事の証券会社などがデータを提供してくれるでしょう。検討し実施してほしいところです。外国人投資家は株主優待等を嫌うという指摘もありますが、対費用効果で、優待を設定することで株価かさ上げ効果があればその方がよいという判断で納得してくれる場合もあるかと思います。

評価は保有効果で甘めになる部分も含めて☆☆☆★。5段階中3.5です。

どこかの時点での飛躍的な成長、また株主優待の設定等も期待しつつ、保有は継続。消極的な意味ではなく、積極的な意味での保有継続という感じです。ポートフォリオの銘柄を整理する中では買い増しするかもしれません。

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