イーディーピー 「通期業績予想の修正に関するお知らせ」気になったこの文言と質問

イーディーピー 「通期業績予想の修正に関するお知らせ」気になったこの文言と質問

「通期業績予想の修正に関するお知らせ」はこちらに掲載されています。

まず前提としてこれが出されたのは売上高△12.6%というのが業績予想修正公表の基準に抵触したということでしょう。

しかも、このうちの7%は業績予想の前提の為替レートを140円から現在の実際130円に変更しているため、この分の目減り5%が含まれます。となると、 これを除外して考えると売上の前回予想からの変更は5%程度という「わずか」な差です。yahooの掲示板では、これでもう大騒ぎ状態ですね。

というのは、割、さらなる上方修正、配当実施等様々な期待感が高まり、今年になって一ヶ月ちょっとで株価は1.8万円程度から高値3万超えまで強烈に上昇してきていたからです。ここで予期せぬ下方修正、ネガティブサプライズというわけです。

お知らせの中から気になった文言をひろってみましょう。

「2023 年3月期第2四半期会計期間の末頃から、一部で LGD 供給量の過剰感が見られるようになり、特に2カラット以下の小型宝石の業者間取引価格の値下がり傾向が顕著」

「当社の大手 LGD メーカーの一部では、小型宝石生産用の種結晶の購入量を減らし、大型宝石生産用の種結晶の購入量を増やす方向に舵をきる傾向が見られます。」

「小型宝石生産用種結晶の受注減の影響を大型宝石生産用種結晶の受注増で補うことが難しい見通し」

「大手 LGD メーカーからの小型宝石生産用の種結晶の受注が減少して生産能力に余裕が出る見込み」

「種結晶供給の要求に応えられなかった小規模な LGD メーカーからの需要にも対応することに方針を変更」

「多数の新たなユーザーを獲得しつつありますが、2023 年3月期第3四半期会計期間における種結晶の売上と比較して、2023年3月期第4四半期会計期間におきましては、種結晶の売上減少は避けられない見込み」

「LGD は天然ダイヤモンドの枯渇や、SDGs の観点で評価されていることから、LGD 市場全体は今後も継続して拡大すると考えております。小型宝石生産用種結晶の需要も早晩回復すると考えており、その需要に、島工場の稼働による種結晶の生産能力拡大及び高効率の生産技術が、貢献するものと考えております。」

これを受けて、とりあえず以下の点についてIRに質問しています。

・小型の種結晶の受注減の傾向は今年になってもさらに継続しているということでしょうか。 この傾向はさらに強まっているのか、一定のところで止まっているのか、どのような感じでしょう。かなり急減な変化だったのでしょうか。

・受注減とともに小型種結晶の価格そのものの低下も顕著なのでしょうか。受注の数量減と価格低下、どちらの影響が大きいのでしょう。
数量そのものはこれまで販売できていなかったところへの販売等でさほど落ち込んでもいないが価格の低下の影響が著しいのか、あるいは数量も価格も減っているのか、価格にはさほど変化はなく数量が減っているのか。

・大型の種結晶については購入量は増加しているという理解でよいでしょうか。大型の方は価格の低下も見られていないのでしょうか。

・LGD 供給量の過剰感が見られるようになった要因はどのようなことだと理解しておられますか。

・小型宝石生産用種結晶の需要も早晩回復すると考えている理由はどういうことでしょうか。単に希望的観測ということではなく、一般論としてLGD市場の拡大が継続するからということだけでもないと思うのですが。

さて、どう回答が返ってくるか、こないか。回答要旨等こちらで紹介できることがあればまたしたいと思います。

 

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