IRセミナー 7370Enjin ☆★ まれに見る課題が多いプレゼン・・

IRセミナー 7370Enjin ☆★

評価か5点中の1.5で、同日の3社の中では最低。

yahooファイナンス、四季報の企業紹介コメントは下記。

「【特色】中小・中堅企業や医療機関を顧客に持つPR会社。成功報酬型でメディア露出支援、月額課金も」

トップラインは停滞気味だが、特に設備投資などが必要な業種でもなく、営業利益率は相応に高い。一定のポテンシャルはあるようにも思えますが・・・。

ここはIRセミナーの資料とプレゼンの内容が率直に言って「ひどい」です。

まず配布された資料の白紙部分に、資料の作成についての社内でのやりとりと見られるようなコメントがそのまま印刷されていました。
ちょっとこういうものをそのままIRセミナーに出すというのは考えられません。少なくとも私自身はこういうものをIR資料のセミナーで見たのは初めてです。

次に事業内容の具体的な内容や状況、ビジネスのフロー、仕事の経過と利益の源泉というのが見えてきません。

PRは単純に特定や商品のプロモーションとかいうよりも、医療機関、クリニックなどをメディアにとりあげてもらう、様々な媒体でのイメージアップ戦略などの場合が多いようです。ところが、別に個別の具体事例を詳細に紹介しなくてもいいから、少なくともこんな形でのPRというのが聞いている人にかわるように示さない事業内容についてイメージを持つことすらできません。

特に医療機関の顧客が多いというのはここの特徴だと思いますが、なぜそれがわかるような事例を可能な形で紹介しないのか。

また、事業内容をスポット型の受注重視というよりストック型に転換しようとしているということなのだけど、その事業の転換についてもイメージが持てるような説明がありません。
一般的に言って、事業内容を一発型でその時々で業績が大きくぶれるスポット型より、定額で一定の報酬を積み重ねていくストック型にする方が経営に安定性が増し、ここをベースにしつつさらに様々な攻めの戦略をすすめやすくなるといったことはあるんでしょうが、それがここの場合だとどういうことなのか、そこがさっぱり見えない。

日本証券アナリスト協会のIRセミナーは平日の開催ということもあり、出席者は相応に高齢の方が多いです。60代前半の私は「若手」の方になると思います。
多分、聞いている人は私以上になんだかわからないと感じた人が多かったでしょう。

ここはIPOから比較的短期間できちんと現金配当も出しています。利益率も相応に高く、そのスポット型からストック型への切り替えとやらが思惑通りにすすめばさらに
安定した高収益の企業となる可能性もあるのでしょう。

しかし、それらのことがきちんと伝わらないこのプレゼンでは投資対象にしよう、検討しようという意識にはなりにくいです。まれにみるほど改善点が非常に多いプレゼンだったと思います。

会社の方にこの記事のURLを知らせておきました。なにかリアクションがあるでしょうか・・。

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