IRセミナー 2395新日本科学 ユニーク プレゼンや資料には改善の余地(1)

IRセミナー 2395新日本科学 ユニーク プレゼンや資料には改善の余地(1)

昨日は証券会社の支店でのIRセミナーでした。

最近はネットでのセミナーが増えてきていますが、個人的にはリアルのIRセミナーの方が好きです。
リアルのものもあまり大人数だと質問があってもあててもらえなかったり、そもそも質問時間がなく事後にプレゼンターの方や同行の方などに直接あれこれ聞いたりすることもできない場合もあるので、昨日のような比較的小規模なリアルのIRセミナーがよいです。

昨日の対象企業は2395新日本科学でした。yahooファイナンスはこちら。株式時価総額は700億程度です。

総論から言うと事業内容がユニークで独自性があるという印象でした。反面、IRセミナーとしてのプレゼンや資料には改善の余地がかなりあると感じました。

まず珍しいのが鹿児島市に本社があるというところです。鹿児島県に本店を置く上場企業は12社ということでした。やはり少ないです。こちら。

事業内容は幅広く様々な事業に取り組まれているようですが、基本は新薬開発を行う製薬企業への支援事業であり、前臨床試験の受託と臨床試験の受託を行う合弁会社が利益的には2本柱で、ここにまだ承認に至っていませんが子会社や出資会社で新薬開発も手がけています。

それ以外にも治療施設からリゾートホテル、シラスウナギ養殖、地熱発電所と、いずれも利益貢献云々が言えるような段階、状況ではないようですが、幅広く社会的な意義のある事業、取り組みなどをすすめられています。

プレゼンターは社長の永田氏でしたが、行政機関での講演などもよくこなしておられるようで、話し方もソフトで聞きやすかったです。3年ほど前のものですが、こちらに紹介記事がありました。

社長は医学博士ですが、高野山大学でも学ばれているのがユニークだと感じました。年齢は私よりも3つ年上でした。

ここ一週間のここの株価チャートを見ると1/18に株価が急落しています。1,900円台から1,500円台まで下落していますから、大きな下落です。

これはなにかというと、米国FDAからのCRL受領発表です。新薬の承認申請がすぐには通らず、再申請が必要になったということで、相応の期待感があった(半期の株主通信には「非常によい感触」とのコメントあり)ところにネガティブサプライズということです。これは再申請がされるようで、これで承認がされなかった、失敗したということではなく、もし再度の申請で承認が早期にされればこれは逆にポジティブということにはなろうかとは思います。この点はまた別途考えます。

つづく

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